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値動きの荒い展開か

値動きの荒い展開か
 
今週は大幅安となった。
強い米雇用統計を受けて金利上昇への警戒が高まり、2日のダウ平均は665ドル安と大幅下落。さらに5日には1175ドル安と大きく値を崩したことから、日経平均は5日に592円安、6日には1071円安と、連日で値幅を伴った下げを記録した。
世界株安の様相が強まる展開となった。
8日のダウ平均が1032ドル安と再び4桁の下げとなったことから、週末にかけては一段安となった。
日経平均は週間では約1891円の下落となり、週足では5週連続で陰線を形成した。
 
日経平均は6日の急落と本日の急落で2万1000円前後まで深く下押しましたが、ともに下ヒゲを引いて下値抵抗力を示すなど、強い下値ポイントとして意識されている様子が伺える。ちょうど200日移動平均線やもう少し下には52週移動平均線があり、下げ止まりやすいだろう
 
 
さて、来週は値動きの荒い展開が続きそう。東京株式市場は4日立ち会い。
引き続き米国市場の動向をにらみながらの神経質な展開が想定される。
 
世界同時株安のきっかけとなった米国の長期金利に先高観測が強く、投資家心理が冷え込んでいる。半面、現時点では今回の内外株安が世界経済回復の足かせになるとの見方には至っていない。
国内は決算発表が終盤戦に差しかかる。
個別の活況が続くといった展開にも期待は持てるが、基本的に手掛かり材料が乏しいなかで、市場エネルギーの低下が懸念される局面、より外部要因の影響を受けやすい地合いとなりそうだ。
 
米国で経済指標の発表が多い点も懸念材料。米雇用統計を受けた長期金利の上昇が株安を引き起こしたため、指標結果が金利上昇や株安を招くとの警戒がくすぶり続けると考える。急落を見た直後で投資家も及び腰となりやすく、上値は重く、ネガティブな材料への反応が強めに出る地合いを予想する。
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(9日現在)
 
22604.03  均衡表転換線(週足)
22524.57  ボリンジャー:-1σ(25日)
22412.00  均衡表雲下限(日足)
22330.35  均衡表転換線(日足)
22290.69  ボリンジャー:-1σ(13週)
22080.95  6日移動平均線
21817.24  26週移動平均線
21729.24  ボリンジャー:-2σ(25日)
21684.43  均衡表基準線(週足)
21637.99  ボリンジャー:-2σ(13週)
 
21382.62  ★日経平均株価9日終値
 
21003.18  200日移動平均線
20985.29  ボリンジャー:-3σ(13週)
20933.91  ボリンジャー:-3σ(25日)
20358.38  ボリンジャー:-1σ(26週)
19573.50  均衡表雲上限(週足)
18899.52  ボリンジャー:-2σ(26週)
 
テクニカル分析からは日経平均は直近安値水準での推移となったが、下ヒゲを残す格好で200日線を支持線として意識させている。
VIX連動のデリバティブ解消に伴う需給要因が引き続き警戒されるが一先ず200日線で踏ん張りをみせている。また、週足では26週線を割り込んでいるが、52週線処が目先底として意識されそうであり、次第に押し目買い等を意識したスタンスになりそうである。
日経平均の200日移動平均(9日時点で2万1003円)が下値めどとの指摘がある。
 
 【メモ】
今回の米国株急落の原因はいろいろあるが、需給的にはVIX指数先物(CBOE)の投機筋のボラティリティの売りがトリガーとなり、株価指数インデックスバブルが巻き戻されたことが原因だという。
 
VIX指数はS&P総合500種を対象とするオプション取引を基に算出するもので、米株式市場の予想変動率を示す。急速な変動を想定して取引を行う参加者が増えると指数が上昇するため「恐怖指数」とも呼ばれている。
 
昨夏まで過去最低を更新していたVIX指数は前日、一時50.3と15年8月に中国が人民元を切り下げて株価が急落した時以来の高水準へ急騰。昨年来の低ボラ環境で流行した、ボラ低下時に株式や長期債へ投資する「ボラティリティー・ターゲット」と呼ばれる投資戦略が一気に崩壊し、その影響が幅広い市場で露呈したとの見方だ。
 
VIX指数の暴騰ぶりを象徴するのが、関連ファンドの相次ぐ取引停止や清算。野村証券は6日、上場投資証券(ETN)の「NEXT NOTES S&P500 VIX インバースETN」を早期償還すると発表した。同ETNはVIXと逆(インバース)の値動きをするよう設計されたもので、5日の騰落率は前日比96%安と大暴落した。
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