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NYダウ8日ぶり反落104ドル安、ハイテク株売り
【市況】NYダウ8日ぶり反落104ドル安、ハイテク株売り
 
11日のNYダウ工業株30種平均は8営業日ぶりに反落し、前日比104ドル53セント安の2万7686ドル91セントで終えた。
ワクチン普及で世界経済が正常化に向かうとの期待から買いが先行した。ただ、スマートフォンのアップルなど主力ハイテク株を中心に利益確定売りが加速して午後に伸び悩み、下げに転じて終えた。
 
ロシアのプーチン大統領は11日、同国政府が新型コロナウイルスのワクチンを世界で初めて承認したと明らかにした。安全性などに疑問の声があるものの、米国でもワクチン早期実用化への期待が広がった。
米政権と議会との協議が続く追加経済対策も株価を下支えし、ダウ平均は一時360ドル超上昇した。
 
空運やクルーズ船など旅行・レジャー株が買われた。米債券市場では長期金利が上昇し、JPモルガン・チェースなど金融株の買いを促した。トランプ米大統領が10日夕、株式譲渡益課税の引き下げや中間層への所得税減税に言及したことも株買いを誘った。
 
ただ、ダウ平均は引けにかけて急速に上げ幅を縮め、結局は下げて終えた。S&P500種株価指数が過去最高値に近づき、一部の投資家が利益確定や持ち高調整の売りに動いた。米長期金利が約1カ月ぶりの水準に上昇し、ハイテク株を中心に利益確定売りにつながったとの見方もあった。
 
コロナ禍でも上げてきたアップルやソフトウエアのマイクロソフトなどへの売りが加速し、相場の重荷となった。午後に、追加の米経済対策を巡る米政権と与野党の協議が行き詰まっていると伝わったことも市場心理を冷やした。
 
ナスダック総合株価指数は3日続落し、同185.53ポイント安の1万0782.82で終えた。ネット通販のアマゾン・ドット・コムや動画配信のネットフリックスや電気自動車のテスラなどの下げも目立った。
 
 
 
NYダウ工業株30種(ドル)
27,686.91−104.53
S&P500種
3,333.69−26.78
ナスダック
10,782.823−185.534
NY金(ドル/トロイオンス)
1,946.30−93.40
NY原油(ドル/バレル)
41.71+0.10
円・ドル
106.49-106.50+0.37
 

【シカゴ日本株先物概況】

 
11日のシカゴ日経平均先物は続伸した。
9月物は前日比185円高の2万2680円で引け、11日の大取終値を40円下回った。朝方の市場でロシアの新型コロナワクチン承認を好感し日経平均先物は米株とともに買われた。
円安も支援材料だった。引けにかけては米株の反落を受け伸び悩んだ。
この日の9月物高値は2万2945円、安値は2万2455円。
 
シカゴ日経225先物9月限 (円建て)
22680 ( -40 )
シカゴ日経225先物9月限 (ドル建て)
22700 ( -20 )
( )は大阪取引所終値比





【欧州株式市場】

 
■イギリス・ロンドン株価指数
FTSE100 6154.34(+103.75)
11日のFTSE100種総合株価指数は3日続伸した。前日の終値に比べ103.75ポイント高の6154.34となり、7月23日以来、約2週間ぶりの高値(終値ベース)で引けた。
トランプ米政権と議会の間で追加経済対策が早期に合意するとの期待感が広がり、投資家心理が改善した。指数構成銘柄全体の約8割が上昇した。
 
米国の追加経済対策が米景気の回復を下支えするとの期待を背景に、朝方から買いが優勢だった。午前は前日比2%高程度で推移していた。昼頃に6200ポイント台を付けた後は、足元の利益を確定する目的の売りも出て上げ幅をやや縮小した。
原油高を追い風に石油株が高かった。銀行株の上げも目立った。欧米の長期金利が上昇し、利ざや拡大を見込んだ買いが入った。
 
個別銘柄では、ギャンブル事業のGVCホールディングスと航空のインターナショナル・エアラインズ・グループが8.4%の急騰。賭け屋大手GVCホールディングスも9.6%の大幅高となった。金融大手バークレイズ(4.8%高)、スタンダード・チャータード(5.3%高)など銀行株は総じて買われた。
 
半面、金相場の急落を受け、産金大手フレスニーヨが6.7%の大幅安。同ポリメタル・インターナショナルも4%安とさえなかった。
 
 
■ドイツ・フランクフルト株価指数
DAX 12946.89(+259.36)
11日のドイツ株式指数(DAX)は大幅続伸した。終値は前日と比べて259.36ポイント高の12946.89だった。
朝方発表された欧州経済研究センター(ZEW)の8月のドイツ景気予測指数が前月よりも改善されたことで、早期の景気回復を期待した買いが広がった。自動車関連株が軒並み大幅高となった。
 
個別では、タイヤのコンチネンタルは9%高だった。中国の7月の自動車販売が好調との報道が買い材料視された。6月に破産申請したオンライン決済サービスのワイヤーカードは安かった。
 
 
■フランス・パリ株価指数
CAC40 5027.99(+118.48)
 
 
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