兜町カタリスト『櫻井英明』が日経平均株価や株主優待、投資信託、NISAなど幅広く紹介していきます。企業訪問を中心により密着した情報も配信中です。
会員情報作成
ログイン
初めてのお客様は、
『会員情報作成』から登録をお願い致します。
690円安と大幅続落、米金融引き締めに警戒
東京株式(前引け)=690円安と大幅続落、米金融引き締めに警戒
 
27日午前の日経平均株価は大幅続落し、前引けは前日比690円00銭(2.55%)安の2万6321円33銭だった。
きょう前場は大きく売り優勢に傾き、日経平均は一時700円を超える急落で2万6000円台前半まで一気に水準を切り下げた。
前日の米国株市場では、FOMCの結果とパウエルFRB議長の記者会見を受けてNYダウが引けにかけ値を崩しており、リスク回避の流れが東京株式市場にも波及した。
海外投資家の売りが顕著となるなか、日経平均は前場中盤からほぼ一方通行的に株価を切り下げる展開を余儀なくされた。
 
日本時間27日午前の米株価指数先物の下げも重荷となって、ずるずると下げ足を速めた。パウエル議長は会見で賃金インフレにかなり強い警戒感を示していた。市場では「エネルギー価格の上昇や供給網の混乱といった一時的な要因とは異なり、物価高の抑制が困難になるおそれがある」との声が聞かれ、海外のCTA(商品投資顧問)など短期筋のみならず長期投資家も次第に持ち高調整を進めた。
 
日経平均株価を対象としたオプション価格から算出する日経平均ボラティリティー・インデックス(VI)が一時31を超え、2020年6月以来およそ1年7カ月ぶりの水準まで上昇したのも機械的な売りを促したようだ。
 
東証株価指数(TOPIX)は続落し、下落率は2%に迫った。JPX日経インデックス400も大幅続落した。
 
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆7765億円、売買高は6億8453万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1975と、全体の約9割を占めた。値上がりは147銘柄、変わらずは62銘柄だった。
 
 
業種別株価指数(33業種)は精密機器、サービス業、情報通信業などが下落。上昇は鉱業、保険業。
 
個別では、レーザーテック、東京エレクトロンなどの半導体主力株が急落、ソフトバンクグループ(SBG)も大幅安となった。ソニーグループ、サイバー、エムスリーも下げも目立っている。日本電産が安く、リクルートホールディングス、ファーストリテイリングも売られた。
 
半面、ファナックは買い優勢、丸紅も上昇した。Jパワーも堅調。クロスキャットが値を飛ばし、信越ポリマー、東洋機械金属も大幅高。日揮HD、INPEXも高い。
 
東証2部株価指数は前日比104.00ポイント安の7091.74ポイントと反落した。
出来高は9238万株。値上がり銘柄数は63、値下がり銘柄数は335となった。
 
個別では技研ホールディングス、フルスピード、YE DIGITAL、ギグワークス、DNAチップ研究所など51銘柄が昨年来安値を更新。川上塗料、クシム、リード、SDSホールディングス、アドテック プラズマ テクノロジーは値下がり率上位に売られた。
 
一方、明治機械、川本産業、カワセコンピュータサプライ、クオンタムソリューションズ、THE WHY HOW DO COMPANYが買われた。

 
a