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大幅続伸、金融株などに買い戻し加速
東京株式(前引け)=大幅続伸、金融株などに買い戻し加速

28日午前の日経平均株価は続伸した。午前終値は前日比429円86銭高の2万1849円09銭だった。国内外で打ち出される財政・金融政策が景気を下支えするとの期待から投資家心理が上向いた。経済活動が徐々に再開するとの見方も買いを誘った。
 
新型コロナ流行収束後の景気回復を先取りする形で、27日のNYダウ工業株30種平均が2%を超える大幅高となった。東京株式市場では、米国株に連れ高する形で、大手銀行株や自動車株など「これまで出遅れ気味だった大型銘柄」が買いを集めた。
 
「国内機関投資家の買いが入っている」との見方も出て、市場に安心感が広がった。日経平均は27日までの3日間で1000円超の急騰となった後だが、「28日は利益確定売りが少なく、株価が上昇しやすい」という。
 
日経平均は2万1600円台半ばに位置していた200日移動平均線を上回り、売り方の買い戻しを誘発し上昇が加速した。ただ、時価総額上位の銘柄が中心で値上がり銘柄数は全体の64%にとどまっている。
 
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は続伸した。
 
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆4289億円、売買高は9億1311万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1387と、全体の約6割強を占めた。値下がりは709、変わらずは69銘柄だった。
 
業種別株価指数(全33業種)は銀行業、輸送用機器、情報・通信業、小売業などが上昇し、鉱業と石油・石炭製品は下落した。
 
個別ではファーストリテイリングが大きく買われたほか、三菱UFJフィナンシャル・グループ、三井住友フィナンシャルグループなどメガバンクが活況高。トヨタ、マツダ、三菱自、日産自も買われた。キーエンスも買いを集めた。電通グループが急騰、日本エンタープライズも値を飛ばした。enishは連日のストップ高。JFEHDや日本製鉄も上げた。
 
半面、DeNAやZHD、NECが安く、出光興産や国際石開帝石も下げた。任天堂が冴えず、レーザーテックも利益確定売りに押された。日本オラクルが大幅安。ライドオンエクスプレスホールディングスも大きく値を下げた
 

東証2部株価指数は前日比80.98ポイント高の6210.13ポイントと4日続伸した。
出来高7564万株。値上がり銘柄数は259、値下がり銘柄数は149となった。
 
個別では、共和コーポレーションがストップ高。アゼアスは一時ストップ高と値を飛ばした。北海道コカ・コーラボトリング、ベース、木村工機は年初来高値を更新。Oak キャピタル、エヌリンクス、日本精機、JMACS、インスペックが買われた。
 
一方、フレンドリーが年初来安値を更新。天昇電気工業、セキド、エムジーホーム、京進、グローバルダイニングが売られた。
 
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