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46円高と小幅高、利益確定売りで伸び悩む
東京株式(前引け)=46円高と小幅高、利益確定売りで伸び悩む

20日午前の日経平均株価は続伸し、前日比45円99銭高の2万9261円51銭で前場を終えた。
日経平均株価は続伸。前日のNYダウは198ドル高と反発し、8月につけた最高値に接近したことを好感する買いが膨らんだ。
前日の米株式市場では主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX)は1.3%上昇した。
 
為替は一時、1ドル=114円60銭台と2017年11月以来となる円安が進行したことも好感され、輸出採算が改善するとの見方から自動車などの輸出関連株に買いが入ったのも相場の支えだった。半導体製造装置関連などハイテク株なども買われた。
また、前日の米債券市場で米長期金利が上昇したことで、利ざやが改善するとの見方から、三菱UFJや三井住友FGなどの銀行株の上昇も目立った。
日経平均株価は一時、前日比270円を超す上昇となり2万9500円に接近する場面もあった。
ただ、買い一巡後は上昇幅が縮小した。
日経平均は一時2万9400円台後半まで上昇したものの、この水準では値上がりの目立つ主力銘柄に利益確定の売りが出やすかった。日経平均は前引けにかけて急速に上げ幅を縮めた。原油高や円安による輸入物価の上昇が経済の回復に悪影響を与えるとの見方も重荷となった。
 
日経平均は上値抵抗線と見られていた25日移動平均線を突破し、チャート形状は一段と改善した。企業決算への警戒感が高まっていたなか、米国企業のこれまでの決算が総じて市場予想を上回る好内容だったことで、投資家心理が改善してきている様子。

JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)はともに小幅続伸した。
 
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆4319億円、売買高は6億37万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は937と、全体の約4割だった。値下がりは1105銘柄、変わらずは140銘柄だった。
 
業種別株価指数(33業種)は空運業、陸運業、証券・商品先物取引業などが上昇。下落はその他製品、海運業、ゴム製品など。
 
個別銘柄では、ソフトバンクグループや東京エレクトロン、ソニーグループが高く、ファーストリテイリングや日立製作所が値を上げた。TDKやキヤノン、日本航空やJR東日本も上昇した。
半面、日本郵船や川崎汽船が安く、リクルートや任天堂、キーエンスが値を下げた。
 
東証2部株価指数は前日比4.26ポイント高の7756.80ポイントと4日続伸した。
出来高は1億1679万株。値上がり銘柄数は178、値下がり銘柄数は201となった。
 
個別では倉庫精練がストップ高。オーウイル、アートスパークホールディングス、ウェルス・マネジメント、テクノスマート、アドテック プラズマ テクノロジーなど8銘柄は年初来高値を更新。リヒトラブ、アクロディア、天昇電気工業、ラオックス、クシムが買われた。
 
一方、パシフィックネット、サイバーステップ、イムラ封筒、アサヒペン、ぷらっとホームなど6銘柄が年初来安値を更新。ロブテックス、シノブフーズ、光陽社、金下建設、アサヒ衛陶が売られた。

 
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