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NYダウ反落、80ドル安、利益確定売りで
【市況】NYダウ反落、80ドル安、利益確定売りで
13日のNYダウ工業株30種平均は反落した。前日比80ドル12セント安の2万7896ドル72セントで終えた。12日にダウ平均は約半年ぶりの高値で終えており、高値警戒感からの利益確定売りが優勢だった。
 
新型コロナウイルス危機を受けた追加経済対策をめぐり、トランプ政権と議会の溝が埋まらない中、金融などの景気敏感株が売られ、相場の重しとなった。また、前日にさえない決算を発表したネットワーク機器大手シスコシステムズの下げがきつく、ダウを押し下げた。
米労働省が朝方発表した最新週の新規失業保険申請件数は前週比22万8000件減の96万3000件と、2週連続で減少。市場予想(ロイター通信調べ)の112万件も大きく下回ったが、相場への影響は限られた。
経済の先行き不透明感が高まったことも、投資家心理の重荷となった。エネルギーや金融関連株に売りが出て、下げ幅は一時、200ドルに迫った。
 
S&P500種株価指数は12日に続き、この日も取引時間中に2月19日に付けた過去最高値を上回る場面があった。上回った場面では機関投資家からと思われる利益確定売りが出て、上値が重くなった。
 
ダウ平均は上昇する場面もあった。朝方発表の週間の米新規失業保険申請件数は8日までの1週間で96万3000件と前の週(119万1000件)から減り、市場予想(110万件)も下回った。「労働市場の持ち直しの勢いはまだ続いている」と受け止められた。
 
原油先物相場が下落し、エクソンモービルとシェブロンも売られた。ゴールドマン・サックスとJPモルガン・チェースも下げた。一方、音楽や動画配信など各種のサブスクリプション(定額課金)型サービスの新たなプランの販売検討が明らかとなったスマートフォンのアップルは上場来高値を更新した。7月の月次売上高が伸びた工業製品・事務用品のスリーエム(3M)も高い。
 
セクター別では、エネルギー銀行が下落した一方、メディア・娯楽が上昇。
 
ナスダック総合株価指数は続伸した。前日比30.27ポイント高の1万1042.50で終えた。電気自動車のテスラは続伸した。顧客管理ソフトのセールスフォース・ドットコムなどソフトウエア銘柄が上昇した。
 
 
NYダウ工業株30種(ドル)
27,896.72−80.12
S&P500種
3,373.43−6.92
ナスダック
11,042.504+30.265
NY金(ドル/トロイオンス)
1,970.40+21.40
NY原油(ドル/バレル)
42.34+0.10
円・ドル
106.93 - 106.95+0.30


 

【シカゴ日本株先物概況】


13日のシカゴ日経平均先物はもみ合い。9月物は前日比5円高の2万3195円で引け、13日の大取終値を15円下回った。
円安進行を好感する買いが入った一方、前日の上昇を受けた利益確定売りが目立ったほか、「財政策での合意がない限り上院採決をレーバーデー明けの9月8日まで実施しない」とのマコーネル上院院内総務の発言が嫌気され、NYダウ工業株30種平均が反落し上値を抑えた。13日発表の週間の米新規失業保険申請件数は前週比減少し、雇用情勢の改善期待が広がった。
この日の9月物高値は2万3305円、安値は2万3130円。
 
 
シカゴ日経225先物9月限 (円建て)
23195 ( -15 )
シカゴ日経225先物9月限 (ドル建て)
23210 ( 0 )
( )は大阪取引所終値比



【欧州株式市場】

 
■イギリス・ロンドン株価指数
FTSE100 6185.62(−94.50)
13日のFTSE100種総合株価指数は5営業日ぶりに反落した。前日の終値に比べ94.50ポイント(1.5%)安の6185.62で引けた。最近上昇が続いた後だけに利益確定の売りに押された。構成銘柄の約8割が下落した。
株価上昇に過熱感が広がる中、指数構成銘柄全体の約8割が下落した。特にエネルギー関連株の下げが目立った。国際エネルギー機関(IEA)が今年の石油需要を引き下げたことがきっかけとなった。
石油と銀行、医薬品の関連株の下落が株価指数を押し下げた。
 
個別銘柄では、メディアのITVは約5%下落した。航空のインターナショナル・エアラインズ・グループも大幅安だった。保険のフェニックス・グループ・ホールディングスや石油のロイヤル・ダッチ・シェルなど配当権利落ち銘柄の下落が目立った。
 
半面、ブックメーカー(賭け屋)のフラッター・エンターテイメントと住宅建設のパーシモンは買われた。
 
 
■ドイツ・フランクフルト株価指数
DAX 12993.71(−64.92)
13日のフランクフルト株式市場で、ドイツ株式指数(DAX)は5営業日ぶりに反落した。終値は前日と比べて64.92ポイント(0.5%)安の1万2993.71だった。前日までの上昇の反動で売りが優勢だった。オンライン決済サービスのワイヤーカードは10%急落した。ドイツ銀行も下げが目立った。上昇したのは電力のRWEなど4銘柄だけだった。
 
 
■フランス・パリ株価指数
CAC40 5042.38(−30.93)
 
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