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来週は堅調展開か

来週は堅調展開か
 
日経平均は後場も大きく崩れることなくプラスを確保した。
週間では4桁高とはいかなかったものの、約959円上昇しており、大きく水準を切り上げた。昨日に2万3000円のカベを破った勢いからこの日も買い先行で始まったが、短期的な過熱感や週末要因が重なって伸び悩み、朝方の買い一巡後は前日終値近辺でもみ合う展開に。国内に材料がないため、米国株や中国株に動きがないと、ザラバで方向性を出しにくいようだ。
今週はきょうを除く3営業日で陽線を形成した。同じ上昇でも場中の動きが強いと売り急ぎがなくなり、逆に売り渋るようになってくる。
そしてそのことが新たな買いを誘う好循環が生まれてくる。来週はこの流れを維持して、陽線を多く並べることができるかに注目しておきたい。
 
 
今週は大幅高となった。東京株式市場が三連休の間の米国株が概ね堅調であったことから、週明け11日の日経平均は400円を超える上昇。
ドル安(円高)の流れには変化が見られ、円安進行が日本株の上昇を強く支援した。
週前半はグロース株売り、バリュー株買いの流れであったが、米主力ハイテク株の上昇を受けて中盤以降はグロース株にも見直し買いが入った。2万3000円や6月につけた戻り高値を上回った。
日経平均は週間では959円の上昇。週足では2週連続で陽線を形成した。
 
 
来週は堅調展開か。今週、日経平均が2万3000円や6月につけた高値を上回ってきたことで、リスク選好ムードの強い相場環境が続くと考える。個別の活況が引き続き全体市場を下支えするだろう。
国内では4-6月期GDP速報値など注目度の高い指標の発表もいくつかあるが、今の地合いであれば、大幅な悪化となった場合には追加の経済対策への期待が高まるといったように、マーケットはポジティブな受け止め方をすると考える。足元で強まりつつある円安基調が強まるようなら、リスクオンの流れに拍車がかかる展開もあるとみる。
東京株式市場は新たなトレンドに入ってきており、いったん調整があっても底堅い値動きが続きそうだ。日経平均株価の予想レンジは2万2900〜2万3500円。
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(14日現在)
 
26489.57  ボリンジャー:+3σ(26週)
24643.91  ボリンジャー:+2σ(26週)
24316.21  ボリンジャー:+3σ(13週)
23641.60  ボリンジャー:+2σ(13週)
23583.69  ボリンジャー:+3σ(25日)
 
23289.36  ★日経平均株価14日終値
 
23260.87  ボリンジャー:+2σ(25日)
22966.98  ボリンジャー:+1σ(13週)
22938.05  ボリンジャー:+1σ(25日)
22813.54  6日移動平均線
22798.25  ボリンジャー:+1σ(26週)
22795.40  均衡表雲上限(週足)
22629.31  均衡表転換線(日足)
22615.23  25日移動平均線
22524.40  均衡表基準線(日足)
 
ローソク足は陰線を引いたが下ヒゲを出し、下値での買い需要も確認した格好。一目均衡表では転換線が基準線を上回って3役好転が完成し、買い手優勢が一段と鮮明になった。
 
東証1部の騰落レシオが過熱圏中央の100%を下回る96.51%にとどまる一方で、ボリンジャーバンド(25日ベース)では昨日に続いて終値が+2σを上回り、過熱感の薄い中での上値拡張継続を示唆している。
また、+1σ分の値幅が拡大する「5本線発散」が始まっており、今後は日々の値幅が上下どちらの方向にも拡大しやすくなる可能性が増してきた点に留意したい。
 
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