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方向感に欠ける展開か

方向感に欠ける展開か

今週は堅調となった。先週14日に800ドル下げたダウ平均がその後3日続伸となり大きく戻してきたことから、日本株もこれに連動する格好で押し目買いが入った。
先行き不透明感は強いなか、上値追いには慎重姿勢も見られた。

また、週末に控えたジャクソンホール会合でのパウエルFRB議長講演を前に様子見姿勢が強まり、商いは閑散が続いた。
日経平均は週間では292円の上昇となり、週足では4週ぶりに陽線を形成した。
 
来週は方向感に欠ける展開か。米国による対中制裁関税を巡る動向などが焦点となりそうだ。来週の予想レンジは、2万300円〜2万1200円。
為替が円安方向に振れれば、日経平均株価は2万1000円台に乗せる展開も期待される。
今晩のパウエル議長の講演を巡り、市場には様々な見方が出ているが、その内容に市場がどんな反応を示すかが要注目だ。
 
米中貿易摩擦への警戒がくすぶるなかでは業績期待の買いは見込みづらいだろう。
9月1日からの対中制裁関税第4弾の発動と中国による報復措置にも警戒を要する局面。一方、米国株が8月前半の急落から持ち直しつつあり、クラッシュの懸念は和らいでいる。米国株が一段と上方向への勢いを強める流れとなるならば、世界的に買い戻し機運が高まる可能性もある。米国株や為替に一喜一憂の状況が続くと予想する。
 
日経平均としては2万500円前後をキープし続ければチャートの形も良くなってくる。
日足チャートでは8月6日(2万110円)、15日(2万184円)のダブル底形成で下げ止まり、その後は下値切り上げを継続して2万500円台水準まで固める動きになっている。出来高の少なさから多くは期待できないが、状況によっては2万1000円に近い水準まで来週は戻せる可能性もあるだろう。
 
 
■テクニカル・ポイント(23日現在)
 
21337.84  26週移動平均線
21279.46  200日移動平均線
21240.07  均衡表雲下限(日足)
21236.84  均衡表基準線(週足)
21156.66  75日移動平均線
21122.81  13週移動平均線
21013.52  25日移動平均線
20974.65  均衡表雲下限(週足)
20966.92  均衡表転換線(週足)
20966.92  均衡表基準線(日足)
20882.80  ボリンジャー:-1σ(26週)
 
20710.91  ★日経平均株価23日終値
 
20698.54  ボリンジャー:-1σ(13週)
20602.78  6日移動平均線
20513.31  ボリンジャー:-1σ(25日)
20458.02  均衡表転換線(日足)
20427.75  ボリンジャー:-2σ(26週)
20405.65   新値三本足陰転値
20274.27  ボリンジャー:-2σ(13週)
20013.11  ボリンジャー:-2σ(25日)
19972.71  ボリンジャー:-3σ(26週)
19850.00  ボリンジャー:-3σ(13週)
19512.90  ボリンジャー:-3σ(25日)
 
ローソク足は陽線を引き、終値は上向きの5日線を上回った。
一方、前日高値を上回る場面はなく、上値は重かった。
ボリンジャーバンドでは、2日連続で-1σを下回ることなく推移し、6日の-3σ割れをボトムとする緩やかな回復トレンドが継続。
RSI(14日ベース)も32.09%(前日29.99%)へ小幅上昇しており、強弱それぞれのシグナルが混在して方向感が定まりにくかった。
 
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