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NYダウ249ドル高で4日続伸、早期利下げ観測で
【市況】NYダウ249ドル高で4日続伸、早期利下げ観測で
20日のNYダウ工業株30種平均は前日比249ドル17セント高の2万6753ドル17セントと4日続伸した。過去最高値(2万6828ドル)を付けた昨年10月以来、8カ月半ぶりの高値で終えた。最高値まではあと75ドルに迫った。
 
前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)が早期利下げの可能性を示唆し、株式市場への資金流入が続くとの見方から幅広い銘柄が買われた。
ダウ平均は引け間際に一段高となり、2万6798ドルまで上昇する場面があった。S&P500種株価指数も4日続伸し、2954.18と4月30日に付けた過去最高値を更新した。
 
市場では来週の20カ国・地域首脳会議(G20サミット)に合わせて開く米中首脳会談に関心が移っている。米中の貿易協議に何らかの進展があるとの期待から、建機のキャタピラー、航空機・機械のユナイテッド・テクノロジーズなど中国売上高比率の高い銘柄への買いが目立った。
 
イランが20日に米国の無人偵察機を撃墜し、原油供給への懸念からNY原油先物相場が急伸した。収益改善の見方からエクソンモービルなど石油株が買われたことも相場を押し上げた。
 
ただ、昼すぎにダウは35ドル高まで上げ幅を急速に縮小する場面もあった。イランによる米国の無人偵察機の撃墜を受け、トランプ大統領が報復措置について「そのうち分かるだろう」と述べ、地政学的リスクの高まりが意識された。
その後、「意図的な撃墜とは信じがたい」とも述べ、引けにかけて株買いが再開するきっかけになった。
 
セクター別では電気通信サービスを除いて全面高となり、特にエネルギーや資本財の上昇が目立った。
 
ナスダック総合株価指数は同64.017ポイント高の8051.340と5月6日以来の高値で終えた。前日夕に発表した四半期決算が上回ったオラクルが急伸し、シスコシステムズやフェイスブックなどナスダック市場に上場する主力ハイテク株にも買いが広がった。
 
 
NYダウ工業株30種(ドル)
26,753.17+249.17
S&P500種
2,954.18+27.72
ナスダック
8,051.340+64.017
NY金(ドル/トロイオンス)
1,396.90+48.10
NY原油(ドル/バレル)
57.73+0.66
円・ドル
107.29 - 107.30   −0.38
 

【シカゴ日本株先物概況】

シカゴ日経平均先物は4日続伸した。
9月物は前日比145円高の2万1430円で引け、20日の大取終値を30円上回った。
19日の米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を受け早期利下げを期待する買いが続いた。20日の米株式相場も続伸し、日経平均先物も買いが及んだ。
 
シカゴ日経225先物9月限 (円建て)
21430 ( +30 )
シカゴ日経225先物9月限 (ドル建て)
21460 ( +60 )
( )は大阪取引所終値比


【欧州株式市場】

■イギリス・ロンドン株価指数
FTSE100 7424.44(+20.90)
ロンドン株式市場で、FTSE100種総合株価指数は反発した。前日の終値に比べ20.90ポイント高の7424.44で引けた。
 
FRBが前日に年内利下げを示唆したことで、緩和マネーによる株式相場の下支えに期待感が高まった。欧州中央銀行(ECB)や日銀も金融緩和で足並みをそろえつつある。英イングランド銀行は中立的なスタンスを崩さなかったが、英国株は強含んで推移した。ただ、上値は重かった。構成銘柄の約6割が上昇した。
金属と原油相場の大幅高を受けて、指数に占める割合の多い資源株が買われ、相場をけん引した。
個別銘柄では、ロンドン金属取引所(LME)で金相場が5年ぶりの高値を付けたことで、関連のフレスニージョが5.5%の大幅高。大幅高となった。資源大手BHPビリトン2.0%高、同グレンコア1.2%高など資源株の一角も堅調だった。航空株も高かった。航空大手インターナショナル・エアラインズ・グループ(IAG)、格安航空大手イージージェットはいずれも2.9%高としっかり。アナリストが投資判断を引き上げたヒクマ・ファーマシューティカルズを筆頭に医薬品株は上げた。
 
一方、クルーズ船のカーニバルが12%安と急落した。景気減速などの影響で欧州でのクルーズ需要が伸び悩むとの見方から、通期の1株利益見通しを引き下げたことが売り材料視された。金利の先安観から銀行株は売りが先行した。
 
 
■ドイツ・フランクフルト株価指数
DAX 12355.39(+46.86)
ドイツ株式指数(DAX)は反発した。終値は前日と比べて46.86ポイント高の12355.39だった。終値ベースで5月上旬以来、約1カ月半ぶりの高値水準となった。
米欧の中央銀行が金融緩和傾向に向かうとの見方などから欧州株は上げた。
 
個別銘柄では、半導体のインフィニオンテクノロジーズとIT(情報技術)のSAPが高かった。一方で金利の先安観からドイツ銀行が安かった。
 
 
■フランス・パリ株価指数
CAC40 5535.57(+17.12)
フランスの株価指数CAC40は5月上旬以来の高値水準で引けた。
 
 
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