兜町カタリスト『櫻井英明』が日経平均株価や株主優待、投資信託、NISAなど幅広く紹介していきます。企業訪問を中心により密着した情報も配信中です。
会員情報作成
ログイン
初めてのお客様は、
『会員情報作成』から登録をお願い致します。
105円安と6日ぶり反落、目利益確定の売り先行
東京株式(前引け)=105円安と6日ぶり反落、目利益確定の売り先行
18日前引けの日経平均株価は6日ぶりに反落した。前日比105円24銭安の2万2172円73銭で取引を終了した。東証株価指数(TOPIX)は7.55ポイント安の1623.13だった。
 
前場の東京株式市場は、広範囲に売りに押された。
米株式市場では製薬のメルクや医療保険のユナイテッドヘルス・グループといったヘルスケア関連株が軒並み下落した。これを受けて、東京株式市場でもテルモのほか、第一三共や中外薬など医薬品や医療機器の関連銘柄に売りが出て相場の重荷となった。

中国経済に改善を示す統計が見え始めたことに加え、米中貿易協議において合意が近いとの観測などが追い風となっているが、日経平均は前日までの5連騰で600円近い上昇を示していたこともあって利益確定の動きが広がった。
 
一方で、大きく押される銘柄は多くなく、東証1部銘柄全体の8割が下げた割に日経平均やTOPIXの下げ幅はさほど広がっていない。米株式市場での主な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX)上昇から、東エレクなど半導体関連株や自動車など輸出関連株への買いもあり相場の支えとなった。
 
市場では「小幅ながらも5日続伸していたことや、米国市場が19日に復活祭の祝日で休場となることもあり、買いポジションを減らす動きが出たようだ」との見方があった。
                                                                                                      
前場の東証1部の売買高概算は6億1127万株、売買代金概算は1兆1063億4000万円。値上がり銘柄数325銘柄、値下がり銘柄数1730銘柄、変わらず83銘柄だった。
業種別では33業種中6業種が値上がり。1位は鉱業で、以下、輸送用機器、空運、ゴム製品が続いた。値下がり上位には医薬品、精密機器、パルプ・紙が並んだ。
 
個別では、ソフトバンクグループが軟調、任天堂も売り物に押された。かんぽ生命保険が安く、2019年12月期の業績予想を下方修正すると伝わったキヤノンも売られた。メガチップスが大きく値を下げ、前週来大きく水準を切り上げていた千代田化工建設も利益確定売りで大幅続落となった。
 
半面、ファーストリテイリングの上値追いが続き、キーエンスも堅調だった。トヨタ自動車、スズキも買い優勢。JVCケンウッドが物色人気化し上昇率トップ、トリケミカル研究所も値を飛ばした。東エレク、TDK、デンソーも買われた。
 
東証2部株価指数は4日続伸した。前日比16.88ポイント高の6910.32ポイントとなった。
出来高3076万株。値上がり銘柄数は161、値下がり銘柄数は205となった。
 
個別では、アクロディア、アルメディオがストップ高となった。菊水化学工業は一時ストップ高となった。ダイナックホールディングス、サトウ食品工業、カワサキ、岡本工作機械製作所、高松機械工業など16銘柄は年初来高値を更新した。ダイヤモンドエレクトリックホールディングス、JMACS、スリープログループ、アイスタディ、日本アビオニクスが買われた。
 
一方、ビットワングループ、トーヨーアサノ、竹田印刷、野崎印刷紙業、マックスバリュ東海など6銘柄が年初来安値を更新した。ナルミヤ・インターナショナル、FRACTALE、オリエンタルチエン工業、理経、アドテック プラズマ テクノロジーが売られた。

 
a