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「露呈したアメリカンスタンダード」
「露呈したアメリカンスタンダード」

NY株式市場で主要3指数は続伸。
ウォールストリート・ジャーナル。
米中両国が11月の会合を控え貿易問題の解決に向けて協議する方針と報道したことを好感。
メキシコのグアハルド経済相。
NAFTA再交渉で米国との間で懸案となっている問題で来週半ばまでに結論を出したいとコメント。
「貿易問題を早急に解決する可能性は良い兆候だ」と解釈された。
週間ベースでは、S&P500とNYダウは上昇。
NASDAQは下落。
アップルは2%高で終値として最高値を更新。
FAANG銘柄ではアップル以外は下落。
23日から開催される経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」。
低インフレや鈍い賃金上昇、さえない生産性上昇の根本原因が課題となる予定。
トルコリラの一段の下落を受け新興国通貨が全般的に危機に見舞われるとの懸念からリスク選好度が低下。
国債利回りは低下。
トルコリラは一時5.2%下落。
南アフリカランド、メキシコペソ、ロシアルーブルなどの他の新興国通貨にも売りは拡大。
ドル円は110円台半ばで推移。
「16日に発表された住宅着工やフィラデルフィア連銀製造業景況指数などの経済統計は不調。
米国市場にも、少しチグハグな動きが目立つ」という声が聞こえる。
 
 
東京市場は3日ぶりの反発。
ただ警戒感も根強く商いは低調。
東証1部の売買代金は1兆8455億円と5月28日以来約3カ月ぶりの低水準となった。
新高値銘柄数15(前日11)、新安値銘柄数92(前日441)と落ち着いてきた格好。
騰落レシオは97.88まで低下した。
日経平均は週間では約27円の下落。
週足では3週ぶりに陽線。
「全体が崩れなかったという点では、直近で大きく売られた銘柄のリバウンドに注目」という見方もある。
今週の上昇セクターは海運、保険、電気・ガス、精密機器、サービス。
下位セクターは石油・石炭、パルプ・紙、金属製品、非鉄金属、ガラス・土石。
「市況関連セクターは弱材料を警戒して下にオーバーシュートした可能性がある」という見方もある。
「ジャクソンホールが終わったところから、日経平均が上昇する習性がある」という指摘も見られる。
NT倍率は13.2倍と前日の13.5倍からは低下したが絶対随順は高い。
空売り比率も42.8%と高水準で7月30日以来15日連続の40%超。
日経平均のPERは13.03倍と13倍台復活。
EPSは1709円だ。
BPSは18558円。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方は△2.16%(前日1.61%)。
買い方▲21.96%。
シカゴ225先物終値は大証日中比変わらずの22260円。
週末は「となりのトトロ」が放送されていたが、アノマリーは破れそうな気配だ。
気学では「転機を司る重要日。波動につくべし」となっている。
火曜は「一方に偏って動くこと多し」。
水曜は「戻り売り方針の日」だ。
 
 
トランプ大統領がまともなことを言った。
「SECに対し企業に決算を四半期ごとでなく半期に一度発表することを許容した場合の影響の調査」
これを指示したという。
背景は企業幹部との話し合い。
年4回決算の決算発表がトランプ大統領の提案では決算発表は年2回に軽減。
EUおよび英国と歩調を合わせることになる。
「これにより柔軟性が増加。資金の節約もできる」というのが理由だ。
「決算発表を半期に一度とすることはビジネス強化に向けた1つの方策となる」という見方もある。
退任が決まっているペプシコのヌーイ最高経営責任者からの提案だったという。
「インサイダー取引が行なわれる恐れが著しく高まる」。
あるいは「企業が短期的に市場に監査されることを避けたいなら、
次四半期の業績見通し公表をやめることで解決できる」。
「多くの調査では、経営が良好な企業は長期的な展望を持ち四半期ごとの決算発表もうまくこなしている」。
「半期に一度決算を発表することになれば、投資家にサプライズを与える公算が大きくなる」。
「理論的には半期ごとの決算発表で市場のボラティリティーは低減するはずだ」。
「巨大客船クイーンメリー号をプールの中で方向転換させようとするようなもの」。
「金融システム内に巨大な抜け穴を作るには最適の方法だ」。
さまざまな見方がある。
金融ビッグバン以来不動の法則と考えられていた「新半期決算」。
いやいや追随してきた東京はどうなるのだろうか。
グローバルスタンダードは不滅でなく単なるアメリカンスタンダードだったということは露呈した格好。
四半期決算と自家会計が東京株式を項垂れさせたという声もあるが・・・。
 
NYダウは110ドル高の25689ドルと続伸。
NASDAQは9ポイント高の7816ポイント。
S&P500は9ポイント高の2850ポイント。
ダウ輸送株指数は37ポイント高の11227ポイント。
3市場の売買高は60.6億株。
CME円建ては大証比変わらずの22260円。
ドル建ては大証比10ポイント高の22270ポイント。
225先物大証夜間取引は日中比10円安の222500円。
ドル円は110.49円。
10年国債利回りは2.864%。
 
 
◇━━━ カタリスト━━━◇
 
相模ゴム(5194) ・・・動兆。
 
相模ゴムに注目する。
同社はコンドーム大手。
マレーシアで生産し輸出は中国、東南アジア等。
事務用、食品包装用フィルムも手がける。
素材はポリウレタン由来ながら量が救いないので資源高の影響薄。
業績は絶好調。


(兜町カタリスト櫻井)
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