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神経質な展開か

神経質な展開か
日経平均は大幅安。終値は前週末比388円安の2万6945円だった。
前週末の米国株安を受けて売りが先行した後、スイスの金融最大手UBSが19日、経営危機に陥った同2位のクレディ・スイス・グループを買収することで合意したことが支えとなり、上げに転じる場面もあった。
ただ、欧米の金融システム不安への警戒感は残り、円高・ドル安歩調も重しとなり、再び軟化した。
世界的な金融不安と円高という悪材料に、買戻しの動きも続かず、また、明日の祝日(春分の日)を前に、国内機関投資家は様子見基調を強め、主力である外国人投資家も、21日から開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を見極めようと、積極的な売買を見送った結果、金曜日同様に強硬な上値抵抗線である200日移動平均線(2万7362円)に上値を抑えられたのちに、大きく値下がりする冴えない展開の一日となった。
 
祝日(21日は春分の日で休場)明け22日の日経平均株価は、神経質な展開か。
21−22日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えていることもあり、見極めたいとの空気が広がる可能性があるだろう。
 
手がけづらさが日増しに強まってはくるが、FRBはクラッシュは絶対に回避するよう動くと思われる。また、仮に今回のFOMCが株安を招く材料になったとしても、その時は次のFOMCまで様子見などと呑気なスタンスは採らず、市場が落ち着くまで次の手を打ってくる可能性が高い。まだ大底ではないかもしれないし、この先も押し目は何度も訪れるかもしれないが、狙っている銘柄があれば安いところは丹念に拾っておきたいところだろう。
 
テクニカル上では、日経平均は1月23日(終値2万6906円)以来ほぼ2カ月ぶりに心理的なフシ目となる2万7000円を割り込み、前週末に回復した75日移動平均線を早くも下回った。売り圧力の強さが印象付けられ、目先は16日の安値水準(2万6632円)が意識される。
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(20日現在)
 
27683.86  均衡表転換線(週足)
27683.86  均衡表転換線(日足)
27683.86  均衡表基準線(日足)
27617.98  25日移動平均線
27442.84  均衡表雲上限(週足)
27362.53  200日移動平均線
27321.34  均衡表雲下限(週足)
27262.43  6日移動平均線
27242.14  75日移動平均線
27224.97  26週移動平均線
27186.18  ボリンジャー:-1σ(25日)
27178.38  均衡表基準線(週足)
27166.07  均衡表雲上限(日足)
27124.76  13週移動平均線
27042.68  均衡表雲下限(日足)
 
26945.67  ★日経平均株価20日終値
 
26754.38  ボリンジャー:-2σ(25日)
26526.45  ボリンジャー:-1σ(26週)
26431.20  ボリンジャー:-1σ(13週)
26322.58  ボリンジャー:-3σ(25日)
25827.93  ボリンジャー:-2σ(26週)
25737.63  ボリンジャー:-2σ(13週)
25129.41  ボリンジャー:-3σ(26週)
25044.06  ボリンジャー:-3σ(13週)
 
終値が節目の2万7000円を再び割り込むとともに、ローソク足は下ヒゲのない「陰の大引け坊主」を示現し、売り圧力再燃を強く印象付けた。先週16日の直近安値26632.92円を下回る場面はなかったが、株価上方で下降中の25日移動平均線とのマイナス乖離率は2.43%と小さいため潜在的なリバウンド圧力は不足気味とみられ、休日明けも下落リスクへの留意が必要となろう。
 
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