上値の重い展開か
上値の重い展開か |
トランプ米大統領が米経済の支援策の検討を始めたと報じられ経済の一段の回復期待が高まった。米株高、円安・ドル高の進行も投資家心理を後押しし、東証1部の出来高を15億株台まで膨らませている。過熱感はあるものの好調な需給相場が続くことで、日経平均は2万3000円程度まで狙える状態といえそうだ。
明日4日の日経平均株価は上値の重い展開か。
売りポジションを抱える海外投資家の買い戻し期待など好需給が引き続きサポート要因として意識されるが、一方で相場の過熱感は強い。東証1部の騰落レシオ(25日移動平均)は2日に150.78%(1日比13.89ポイント上昇)にハネ上げ、17年5月25日(156.78%)以来の高水準となった。3日は143.18%に低下したが、買われすぎゾーン(130%以上)に変わりはない。
また、日経平均株価と25日移動平均線とのプラスカイ離率は3日現在でプラス9.6%と要警戒レベル(8%超)にあり、スピード調整の可能性がくすぶっている。
■上値・下値テクニカル・ポイント(3日現在)
26041.03 ボリンジャー:+2σ(26週)
24349.53 ボリンジャー:+3σ(13週)
23743.98 ボリンジャー:+1σ(26週)
23331.33 ボリンジャー:+3σ(25日)
22760.38 ボリンジャー:+2σ(13週)
22613.76 ★日経平均株価3日終値
22565.14 均衡表雲上限(週足)
22431.43 ボリンジャー:+2σ(25日)
22035.87 6日移動平均線
21916.31 新値三本足陰転値
21671.84 200日移動平均線
21576.93 均衡表転換線(日足)
21531.53 ボリンジャー:+1σ(25日)
21499.31 均衡表雲下限(週足)
21446.93 26週移動平均線
21171.23 ボリンジャー:+1σ(13週)
20997.13 均衡表基準線(日足)
20631.62 25日移動平均線
20310.75 均衡表転換線(週足)
20237.07 均衡表基準線(週足)
20201.24 75日移動平均線
ローソク足はマドを空けて上げたが、8日ぶりに陰線で終了。上下にヒゲを伴い胴体が短いため、強弱感の対立が窺える。
25日線との上方乖離率は9.60%(昨日8.88%)、RSI(14日ベース)は83.23%(昨日79.33%)といずれも過熱感をさらに強め、東証1部の騰落レシオ(25日ベース)も143.18%(昨日150.78%)と過熱ゾーンに滞留し、大勢強気の相場にあって短期的な調整圧力の増大が警戒される。