兜町カタリスト『櫻井英明』が日経平均株価や株主優待、投資信託、NISAなど幅広く紹介していきます。企業訪問を中心により密着した情報も配信中です。
会員情報作成
ログイン
初めてのお客様は、
『会員情報作成』から登録をお願い致します。
142円安と続落、業績悪化を嫌気、戻り売り
東証プライム市場(前引け)=142円安と続落、業績悪化を嫌気、戻り売り

 
8日午前の日経平均株価は続落し、前日比142円08銭(0.51%)安の2万7543円39銭だった。
きょう前場は総じて売り先行の地合いとなった。前日の米国株市場ではNYダウ、ナスダック総合株価指数ともに上昇し、特にナスダック指数の上昇が目立った。これを受けて東京株式市場もリスクオンの流れが意識されたが、外国為替市場では米長期金利が上昇しているにも関わらず、ドル売り・円買いの動きが強まり、一時131円台を割り込む円高に振れたことが重荷となった。日経平均寄与度の高い値がさ株が大きく下げたことも影響した。
 
主要企業の決算発表が本格化しており、業績悪化を嫌気した売りが目立った。ソフトバンクグループ(SBG)や任天堂などが下げ、相場全体の重荷となった。
 
日経平均は2万8000円を前に足踏み状態が続き、戻り待ちの売りも出やすい。市場では「4〜12月期決算はネガティブサプライズとなったものが多く、日本株の上値を抑える要因になっている」との声があった。外国為替の円高・ドル安も投資家心理に響いた。
 
一方、きょう午前は医薬品がしっかりした値動きだった。前日の米ハイテク株高を受け、半導体関連の一角が上昇して相場を支えた。
 
前引け時点の東証プライムの売買代金は概算で1兆4721億円、売買高は5億6361万株だった。東証プライムの値下がり銘柄数は808、値上がりは907、変わらずは120銘柄だった。
 
 

業種別株価指数(33業種)はその他製品、鉄鋼、非鉄金属などが下落した。上昇は医薬品、鉱業、銀行業など。
 
個別では、ソフトバンクグループ、任天堂、丸井Gが大幅安に売られたほか、ファーストリテイリングも軟調。大阪チタニウムテクノロジーズ、アイロムグループなども急落した。シュッピンが値下がり率トップに売られ、シャープの下げも目立つ。
 
半面、レーザーテック、アドバンテストや東エレクなど半導体製造装置関連株が高く、東芝も買われた。武田薬品工業、エーザイ、第一三共、協和キリンが高い。三菱ケミカルグループも上昇した。スミダコーポレーション、じげん、A&Dホロンホールディングスなどが急騰した。
 
a