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来週は方向感に欠ける展開か。

来週は方向感に欠ける展開か。
20日の日経平均は続伸。34円高の2万2079円09銭で取引を終えた。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から買い先行で始まった日経平均は、前場半ばには一時2万2204円75銭まで上げ幅を広げる局面もみられた。
しかし、為替相場では1ドル107円80銭台とやや円高に振れて推移しているほか、米国では19日から米中両政府が貿易問題で次官級協議が開かれており、これを見極めたいところ、さらに3連休となることから積極的なポジション取りが手控えられたことから、その後はこう着感の強い相場展開が続いた。
 
今週は、堅調だった。19日にFOMCと日銀金融政策の結果を消化するというスケジュールのなか、その手前では方向感に欠ける地合いとなり、日経平均は続伸記録が10でストップした。
注目のFOMCでは大方の予想通り0.25%の利下げが決定されたが、米国株が比較的落ち着いた反応を見せ、為替も円安に振れたことから上を試す展開に。日銀の金融政策は現状維持となり、日米の中央銀行イベントを大きな波乱なく通過したことで株高基調に変化なしとの見方が強まり、2万2000円台での値固めが進んだ。
日経平均は週間では90円の上昇となり、週足では5週連続で陽線を形成した。
 
さて、来週は方向感に欠ける展開か。
東京株式市場は2週連続の4日立ち会い。FOMCが事前予想通りの内容となったこと、日銀金融政策決定会合でも金融政策は現状維持となったことなどから、イベント通過で目先の材料出尽くし感が強まるだろう。これらが株価の急落を招く材料とならなかったことから下値は堅いとみるが、上値を追うにはやや慎重になると考える。
世界的な景気減速への警戒が和らぐようなら、上振れ要因になると考える。
 
個人投資家も高値圏で売り姿勢を強めており、「依然、買い戻しによる踏み上げ相場は期待できる」との見方が出ている。
特に、来週は26日が配当などの権利付最終日となる。配当権利取りの動きが来週の相場の注目点となる。
 
 
■テクニカル・ポイント(20日現在)
 
22874.44  ボリンジャー:+3σ(25日)
22865.00  ボリンジャー:+3σ(26週)
22840.59  ボリンジャー:+3σ(13週)
22361.93  ボリンジャー:+2σ(26週)
22322.09  ボリンジャー:+2σ(13週)
22266.96  ボリンジャー:+2σ(25日)
 
22079.09  ★日経平均株価20日終値
 
21988.29   新値三本足陰転値
21972.25  6日移動平均線
21858.86  ボリンジャー:+1σ(26週)
21803.60  ボリンジャー:+1σ(13週)
21718.91  均衡表転換線(日足)
21698.33  均衡表雲上限(週足)
21659.49  ボリンジャー:+1σ(25日)
21393.09  均衡表雲下限(週足)
21355.79  26週移動平均線
21285.10  13週移動平均線
21236.84  均衡表基準線(週足)
21219.89  200日移動平均線
 
ローソク足は3日連続で陰線を引き、昨日に続いて上ヒゲを形成した。ザラ場の高値と安値はいずれも昨日のレンジ内に収まり、売り買いの拮抗状態を示した。
 
ただ、25日移動平均線が上昇を続けたほか、ともに上向きの75日線が200日線に下から距離を縮めてゴールデンクロス(GC)達成が接近。
日足の一目均衡表では、転換線が上向きをキープしていることもあり、強い上昇基調を保って今週の取引を終えた。
25日線との上方乖離率は4.87%(昨日5.04%)と節目の5%を下回ったが、東証1部の騰落レシオは136.35%(同126.91%)と2017年10月17日以来の高水準に上昇し、短期的な過熱感が強まっている。ボリンジャーバンドでは、ザラ場高値が+2σに届かず、上値拡張局面の終了を示唆している。
 
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