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「日足のプラス3σまで行けるか」
「日足のプラス3σまで行けるか」

「日足のプラス3σまで行けるか」
 
先週月曜は21900円高値の寄り天で終値21807円と日足大陰線。
今年3回目の月曜マイナスで3勝10敗となった。
今日は寄り天ではなくじり高。
300円以上の上昇幅で高値キープ。
「200日移動平均線を抜けたことでショートカバーが加速した」との見方だ。
日足のボリンジャーのプラス1σは21745円、プラス2σは22002円。
プラス3σは22260円で止まらなければ相当鬼の相場だろう。
 
月曜は11勝3敗だ。
金曜の10勝3敗よりも強い。
 
紙芝居を検証してみると・・・。
75日線は上向いた(20998円→21008円)。
12ヶ月移動平均(21963円)、24ヶ月移動平均(21657円)は上抜けた。
もちろん先週末のSQ値21870円も完璧に上抜けた。
週足の雲の下限は22392円、上限は23052円。
ようやくの雲入りも近くなってきた。
週足の勝手雲は上限21268円で上抜け。
日足の勝手雲の下限は21796円、上限は22247円。
これも抜けそうな気配。
週足のボリンジャーのプラス1σ21653円、プラス2σが22116円。
プラス3σの22578円はだいぶ上だ。
日足のボリンジャーのプラス2σは22002円、プラス3σは22260円。
結構フシを取っ払ってきた。
「もう今年は22000円を見ることは出来ない」という声もあったがまたお目にかかれた。
東証1部の時価総額700兆円限界説との葛藤が再登場したという感じだ。
 
それにしても絶妙なのはTOPIXが週末まで続落していたこと。
時価総額はほとんど増えず611兆円水準だった。
騰落レシオも90%台。
過熱感なく上昇感を醸し出してくれたのは上等だった。
TOPIXが25日線水準でウロチョロしているのとは大違いでもある。
「おもしろきこともなき世をおもしろく」(高杉晋作)。
これよりは「咲けば散り散れば咲きぬる山桜、いやつぎつぎの花さかりかな」(高台院)のほうが似合う。
 
アノマリー的には・・・。
「3月に上昇したら5月は下落しやすく、3月に下落したら5月は上昇しやすい」。
そして・・・。
「4月に上昇したら8月は下落しやすく、4月に下落したら8月は上昇しやすい」。
3月は下落だったので5月は期待。
4月上昇→8月下落のアノマリーは外れて欲しいというのが勝手な願いだ。
ちなみにETFは逆日歩の嵐という印象。
 
余計なのは経済協力開発機構(OECD)の対日経済審査報告書。
日本経済の人口減少に対して警鐘を鳴らした。
そしてプライマリーバランス(財政の基礎的収支)を黒字化するためには消費税率を最大26%まで引き上げる必要があると指摘。
日銀の金融緩和の継続やジェネリック医薬品の普及による医療費削減、外国人労働者の拡充なども提唱している。
 
グリア事務総長のコメント。
「消費税率の10%への引き上げは不可欠。徐々に税率を引き上げることが財政改善につながる。消費税のみにより十分な水準の基礎的財政黒字を確保するためには、税率を20〜26%まで引き上げる必要がある。今年10月に予定されている10%への引き上げの影響は、各種対策の効果によって2014年の増税より大きくない。
日銀の国債保有額がGDPの85%と他国と比較して高い。
また日銀によるETFの買い入れは、銘柄によって株価の過大評価につながるかも知れない。市場の規律を損ないつつあるとして懸念。」
 
MMTとの今後のコントラストが興味深い。
日経朝刊の大機小機の「揺らぐ專門知がもたらしたもの」とのコントラストは際立っている。
「專門知の限界が招いた不都合な真実」の一端であろうか。
 
 
大和のレポートは「これから中計を発表する予定の(可能性のある)主要銘柄」。
◎◯△もあり結構役に立ちそうなシロモノ。
日付は中計発表予定が先で後の日付は決算発表予定日。

1721 コムシスHD ○ 売上高6,000億円超を目指すステージに
5月16日5月10日
1803 清水建設○ 新たな事業の創造、ビジネスモデルの創出に期待
5月10日5月10日
2871 ニチレイ◎ 営業利益率1%ptの改善に向けた取組みに注目
5月14日5月14日
2875 東洋水産◎ 短期では国内外の値上げ効果、中期では旧中計の投資に対するリターンに
注目5月10日5月10日
3092 ZOZO ◎ PB事業の大幅な進捗の遅れ等により中期経営計画の見直しが必要に
4月25日4月25日
3231 野村不動産HD ○ 住宅事業の計上戸数減少などで下方修正も、市場の注目は長期展望に移行か
4月25日4月25日
3289 東急不動産HD ○ 現中計の検証結果として、来期分に加え21/3期の利益計画も公表される見込み
5月10日5月10日
3591 ワコールHD ○ 新中期経営計画では、株主還元に加え成長投資に注目する
5月15日5月15日
3861 王子HD ○ バランスのとれた成長と洋紙事業のてこ入れが注目点
5月下旬頃5月13日
4516 日本新薬◎ どのような企業像を目指して成長投資と株主還元をどう両立していくかも焦点に
5月13日頃5月13日
4578 大塚HD ○ 新薬の育成法などが課題に。想定とかい離した際に何を重視していくかにも注目
5月30日5月14日
5486 日立金属○ 需要減速の中で投資効果を刈り取れるかに注目
4月25日4月25日
5541 大平洋金属○ ニッケル市況見通しとそれに伴う生産数量計画、中長期での経営方針に注目
5月頃まで5月10日
5703 日本軽金属HD ○ 電池材料や自動車関連等、注力分野の更なる成長余地と株主還元方針に注目
5月14日5月14日
5706 三井金属鉱業○ マイクロシンを中心とする成長シナリオに注目
5月14日5月9日
5929 三和HD ○ 「三和グローバルビジョン2020」の総仕上げへ
5月14日5月14日
6287 サトーHD ○ 海外事業の再構築とIDP事業の採用動向に注目
5月10日5月10日
6301 コマツ◎ 新中計は創立100周年が最終年度、新車販売に左右され難い事業モデルに期待
4月26日4月26日
6471 日本精工○ 自動車業界向けのコア領域構築や不況期こそ攻めの施策に期待したい
5月9日頃5月9日
6498 キッツ○ 国内外市場でのトップライン拡大策に注目
5月13日頃5月13日
6501 日立製作所◎ OPM10%超の達成確度が焦点。Lumadaの利益寄与拡大に期待
5月10日4月26日
6504 富士電機○ EV向けパワー半導体の拡販、パワエレシステムの海外売上拡大に注目
5月4月25日
6752 パナソニック◎ 新中計では「くらしアップデート業」に基づいた将来像が描かれることに期待
本決算発表辺り未定
6869 シスメックス○ 次の成長に向けた取り組みに注目
5月9日5月8日
7012 川崎重工業◎ 受注品事業の抜本的改革、財務体質スリム化などに期待
4月25日4月25日
7013 IHI ○ ポートフォリオ再編は着実に進展、次は収益力の底上げに向けた仕掛けの3年
5月8日5月8日
7186 コンコルディア・FG ○ 最終利益の拡大は見込み難く、生産性向上が課題に
5月14日5月14日
7259 アイシン精機◎ 「聖域なきスクラップアンドビルド」で描く営業利益率の改善に注目
4月26日4月26日
7518 ネットワンシステムズ○ 営業利益率10%計画の更に先を睨む「対応力」に注目
4月25日4月25日
7733 オリンパス◎ 真のグローバルメドテックカンパニーとなるための変革が進展するか
19年夏以降5月10日
8002 丸紅○ 財務基盤と稼ぐ力の強化、株主還元とのバランスは?
5月9日5月9日
8015 豊田通商○ 例年よりもアフリカ戦略への注目度は高まると想定
5月8日4月26日
8354 ふくおかFG ◎ 十八銀行との再編後の新中計。株主還元強化の期待が持てる
4月下旬5月13日
8411 みずほFG ◎ 厳しい経営環境下に長期的な収益構造改革を掲ぐ/利益目標や配当方針にも注目
5月15日5月15日
8439 東京センチュリー○ 引き続き高収益アセットの増加を牽引役とした利益成長を期待
5月9日5月9日
8586 日立キャピタル◎ 欧州事業の見通しと米州事業の成長性が注目ポイント6月上旬
5月10日
8795 T&DHD ○ 経営者保険の不透明要因が台頭する中、新たな株主還元の枠組みが注目される
5月15日5月15日
8830 住友不動産○ 主力の賃貸事業の成長で住宅、流通事業の伸び悩みをカバー
5月16日5月16日
8864 空港施設○ 羽田空港外での投資加速の意向が示されるかに注目
5月10日5月10日
8876 リログループ◎ 借上社宅管理事業のIT活用、海外事業の強化に期待したい
5月14日5月14日
9143 SGHD ◎ 料金是正による収支改善、日立物流との関係変化を経て、次なるステージに期待
4月26日4月26日
9433 KDDI ○ ドコモの値下げへの対抗をどう織り込むのか、株主還元強化が注目点
5月15日5月15日
9613 NTTデータ○ 海外事業の営業利益率改善に注目、1%Pt向上で90億円増益
5月9日5月9日
9928 ミロク情報サービス○ 既存事業の好調を鑑みた中計内容公表へ
5月10日5月10日

(櫻井)
 
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