兜町カタリスト『櫻井英明』が日経平均株価や株主優待、投資信託、NISAなど幅広く紹介していきます。企業訪問を中心により密着した情報も配信中です。
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「半分、高い」
「半分、高い」
  
NY株式市場は主要3指数ともに4日続伸。
S&P500一時2873.23ポイントと1月26日の過去最高値を7ヶ月ぶりに更新した。
「SP500の強気相場は3452日。
過去最長記録(1990年11月〜2000年3月)に並んだ。
22日には過去最長記録を更新する可能性がある」という声が聞こえる。
上昇の背景は「米中通商協議への期待感と好調な企業決算」との解釈だ。
ディスカウント小売り大手TJXや住宅建設大手トール・ブラザーズが上昇した。
「株価上昇を受け『リスクオン』相場」という声もある。
もっとも商いは薄く3市場の売買高は60億株を割れている。
今週は24日のジャクソンホールでのパウエル議長の講演が最大のイベント。
9月利上げ確率は96%と前日の94%から上昇。
一方12月追加利上げ確率は63%と64%から低下した。
10年国債利回りは2.84%台に上昇(価格は低下)。
「FRBがトランプ氏の発言に耳を貸すかどうかの判断は時期尚早。
だがドルに強気な向きが利食い売りを出している」ということもありドル円は一時109円台。
早朝は110円台前半での推移。
 
 
「なんだかなあ」という印象の火曜日。
日経平均は88円安→145円安→107円高→20円高。
TOPIXは続落。
値上がり銘柄数563(前日482)、値下がり銘柄数1455(前日1550)。
新高値銘柄数4(前日9)、新安値銘柄数307(前日158)。
「調整地合いが引き継がれた」との見方だ。
売買代金は前日比でやや膨らんだが連日の2兆円割れ。
こちらは昨年8月も7日連続2兆円割れ。
一昨年も4日連続2兆円割れだったから年中行事のようなものだ。
上海総合指数は2日続伸して高値圏での引け。
「当局動く」との観測だという。
「22500円が遠くなりつつある。
TOPIXやジャスダック平均、マザーズ指数などは下落。
踏ん張りどころだ。
日経平均は26週線(22178円)がサポートになるかが課題」という声が聞こえる。
騰落レシオは83.11%まで低下してきた。
NT倍率は13.18倍と今年最高。
本来は株高サインのはずだ。
8月SQ値22655円は遥か上。
25日線(22478円)からは1.2%のマイナスかい離。
200日線(22401円)からは0.8%のマイナスかい離。
200日線はまだかすかに右肩上がりだ。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲9.542%。
買い方▲13.191%。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方△1.41%。
プラスは4日連続と驚異的強さだ。
買い方は▲23.93%。
空売り比率は42.9%で17日連続40%超。
日経VIは15.87%まで低下。
8月17日時点の信用買残は147億減の3兆118億円。
同信用売り残は390億円減の7691億円。
日経平均採用銘柄のPERは12.93倍。
EPSは1718.46円まで伸びてきて5月9日の1722円は捉えた。
シカゴ225先物終値は大証日中比90円高の22310円。
一目均衡の雲の上限22256円を抜けてきた。
気学では「戻り売り方針の日」。
ということはプラス見通し。
8月22日は大幅高の特異日。
今年10勝21敗の水曜に明かりが灯りそうな気配だ。
気になるのは日経朝刊「愉楽にて」がまた中途半端なシーンになったことだろうか。
 
その「愉楽にて」。
昨日は多少株高を予感させてくれるものだった。
しかし最後はPETの診断が主人公の脳裏を掠めており、せいぜい小幅高見通し。
実は、昨日早朝自宅の庭を横切る動物がいた。
自宅の庭を横切るのはハクビシンだったら株高というのが個人的アノマリー。
過去3回は遭遇している。
ところがこの動物は白と黒のネコ。
どこか中途半端だった。
今朝の「愉楽にて」もなんだか中途半端。
そういう作家なのだと割り切ればよいのだろう。
連載から1年になるが、いまだに作者の意図がわからない。
NHKの朝ドラは「半分、青い」。
こちらも「半分」という表現通り中途半端だ。
自然の世界ではモズが鳴き始めた。
今年の冬の訪れは早いのかも・・・。
 
《兜町ポエム》
 
「半分高い」
 
おはよう寄り付き
夢を連れて繰り返した
板には欲望のメロディ
 
カイの歌声も
ウリの嵐、驚きも
全てはモノラルのメロディ
 
涙こぼれる株価
咲いた高値はじく雨音
悲しみに新高値
 
続く日々の板の先を
塞ぐ影に
アイデアを
 
カイの音で歌を歌おう
すべて超えて響け
 
続く株価奏でる人へ
すべて超えて響け
 
「ヘッジファンド保有株軟調」というのが日経マーケット面の見出し。
ヘッジファンド保有株の苦戦が目立っているという。
アクティビストやロング・ショートファンドなどの保有119銘柄の昨年末比の下落率は単純平均で7%。
ヘッジファンド全体ではマイナス1.8%。
日経平均のマイナス0.9%より悪い。
理由は「中小型株買いと大型株売りのロング・ショート」の不振。
相場が逆に動いたから不振は拡大し、不振を嫌気して解約が進む。
4〜6月には約1300億円が流出したという。
ヘッジファンドは万能の打出の小槌ではないということ。
脇役を主役と思い込んできた歴史はアメリカン・スタンダードをグローバル・スタンダードと錯覚したのと一緒。
だから「見えない陰に怯える必要はない」のである。
株価の急落とかのイベントでも発生しない限り彼らの相場観が優れているケースは少ないと見たほうが良かろう。
他人の資金を運用していることこそ、実は運用に対する真摯さが欠けるという側面も否定はできなかろう。
「オウンマネーこそ強い」なのだ。
 
NYダウは63ドル高の25822ドル4日と続伸。
NASDAQは38ポイント高の7859ポイント。
S&P500は5ポイント高の2862ポイント。
過去最高値を更新した。
ダウ輸送株指数は74ポイント高の11436ポイント。
3市場の売買高は58.6億株。
CME円建ては大証比90ポイント高の22310円。
ドル建ては大証比95ポイント高の22315ポイント。
225先物大証夜間取引は日中比100円高の22320円。
ドル円は110.29円。
10年国債利回りは2.842%。
 
 
◇━━━ カタリスト━━━◇
 
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(兜町カタリスト櫻井)


 
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