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イタリア次第か、ユーロの目先。
【為替】イタリア次第か、ユーロの目先。
[概況]
 
21日の東京外国為替市場は、ユーロ円が上昇した。
特段材料はないため上昇は昨日の下落に対する反動だろうか。
 
昨日のユーロ円はイタリアのコンテ首相の辞任という政局不安に見舞われ、水準を切り下げた。
辞任の理由は、連立政権を組む右派政党「同盟」による内閣不信任案の提出で、これにより首相は政権の運営をもはや不可能と判断したようだ。
そもそも、コンテ首相は無所属であるが、「同盟」と政策を巡り折り合っていなかった連立のもう一角の左派政党「五つ星運動」に考えが近く、連立内閣は水と油で成り立っていた感が強かった。
そのため、連立の崩壊は時間の問題とする見方は多分にあり、昨日の辞任劇によるユーロの動きは、何れその様なことが起きるだろうとある意味想定できたとことではある。
 
さて、この後のユーロ円は引き続きイタリアの政局動向によって神経質な値動きが予想される。
今後イタリアの政局が進む道としては、マッタレッラ大統領が新たな連立交渉を求めるか、総選挙実施かのいずれかだ。
ユーロ円の動きとしては、連立がうまくまとまれば上昇、総選挙であれば先行き不透明感で下落、と予想する。

[提供:カネツFX証券株式会社]
 
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