一進一退を予想
一進一退を予想 |
今週は堅調となった。今週はFOMCやECB理事会など中銀イベントが相次いだ上に、日米で決算が本格化してアップル、アマゾン、アルファベットの決算が同じ日に出てくる日程で、さらに週末には米雇用統計の発表があるなど、材料満載であった。ただ、日経平均は材料が多すぎて動きが取れないといったような状況となり、2万7500円を超えてくると上値が抑えられた。その一方で下値も堅く、2万7300円は割り込まなかった。
FOMCでは0.25%の利上げが決定されたが、織り込みも進んでいたことから市場は冷静にこれを消化。FOMC通過後にナスダックの動きが良くなったことがハイテク株の支援材料となり、週間ではプラスで終えた。
日経平均は週間では約126円の上昇となり、週足では3週連続で陽線を形成した。
来週は、横ばい展開か。
景気の先行き懸念と米金融引き締め一服をにらみ揺れ動く可能性がある。
国内では引き続き決算発表が目白押しで、ソフトバンクG、トヨタ、東京エレクトロンなど注目度の高い企業の発表が予定されている。
個別の活況が期待できることから、下値は堅いと考える。ただ、決算は良いもの、悪いものまちまちで、日本株全体としては期待値も上がらず、かといって失望もせずといった状態が続くとみている。また来週は、日銀の総裁、副総裁人事に関して気を揉むことになりそうで、上値追いには慎重となりやすい。強弱感が定まらず、今週同様に上がれば売られ、下がれば買われるという一進一退を予想する。
■上値・下値テクニカル・ポイント(3日現在)
29047.60 ボリンジャー:+2σ(26週)
28866.93 ボリンジャー:+2σ(13週)
28482.19 ボリンジャー:+3σ(25日)
28207.77 ボリンジャー:+1σ(26週)
28030.43 ボリンジャー:+1σ(13週)
27872.21 ボリンジャー:+2σ(25日)
27738.76 均衡表雲上限(週足)
27509.46 ★日経平均株価3日終値
27422.37 均衡表基準線(週足)
27400.24 6日移動平均線
27381.50 均衡表転換線(日足)
27367.94 26週移動平均線
27304.34 均衡表雲上限(日足)
27299.19 新値三本足陰転値
27262.24 ボリンジャー:+1σ(25日)
27244.66 75日移動平均線
27226.09 200日移動平均線
27219.56 均衡表雲下限(日足)
27193.93 13週移動平均線
26928.79 均衡表転換線(週足)
26823.98 均衡表雲下限(週足)
26652.26 25日移動平均線
26637.23 均衡表基準線(日足)
26528.11 ボリンジャー:-1σ(26週)
1月26日高値超えまで上ヒゲを伸ばしてレンジを上に拡張。安値も前日水準を上回り、5日移動平均線を割り込むことなく推移した。日足ローソク足は小陽線を描き、週足では3本連続陽線で高値と安値も切り上げが続く「赤三兵」を示現して強い上昇圧力を窺わせた。25日移動平均線との上方乖離率は3.22%と5%に届かず、東証プライム市場の騰落レシオ(25日ベース)も114.17%と買われ過ぎの120%を下回っており、過熱感は乏しい。