積極買いは期待しにくいか
積極買いは期待しにくいか |
チャート上では、再び200日移動平均線を下回り、調整が尾を引いている。
イベントを無難に消化して米国株も上昇する展開に期待したいところだろう。
あす29日の日経平均株価は、21年4−6月期の企業決算が本格化し、個別株物色の色彩が強ってくるとみられる。ただ、「余程のサプライズがないと相場の好転は期待しにくい」との声も聞かれ、銘柄の選別物色が進みそうだ。
あすは米連邦公開市場委員会(FOMC)結果を受けた米国株の動向が注目される。FOMCに関しては、米国の長期金利が低位で推移する中、FRBが市場を混乱させるようなアナウンスを出すとは考えづらい。一方で中国当局によるネット企業などへの規制強化が懸念される中国株の動きも引き続き注視する必要があるだろう。
国内では東京都を中心に新型コロナウイルスの感染が再拡大し、景気の先行きを警戒する見方は根強く、積極買いは期待しにくい。
金曜30日が月内最終日で下げの特異日。コロナの感染被害が拡大傾向にある週末で、7月も傾向通り下落となりそうな雰囲気が漂っている。
■上値・下値テクニカル・ポイント(28日現在)
28796.96 均衡表雲上限(日足)
28750.68 75日移動平均線
28597.52 均衡表雲下限(日足)
28514.34 13週移動平均線
28405.50 均衡表転換線(週足)
28386.47 25日移動平均線
28267.64 ボリンジャー:-1σ(26週)
28252.16 均衡表基準線(日足)
28013.48 均衡表転換線(日足)
27914.16 ボリンジャー:-1σ(13週)
27883.32 ボリンジャー:-1σ(25日)
27782.33 200日移動平均線
27662.35 6日移動平均線
27586.84 ボリンジャー:-2σ(26週)
27581.66 ★日経平均株価28日終値
27380.17 ボリンジャー:-2σ(25日)
27313.97 ボリンジャー:-2σ(13週)
26906.04 ボリンジャー:-3σ(26週)
26877.02 ボリンジャー:-3σ(25日)
26713.78 ボリンジャー:-3σ(13週)
ローソク足はマドを空けて下落し、陰線を描いて売り圧力の強さを再確認した格好。終値は5日線や200日線を再び下回ったほか、一目均衡表では横ばいだった転換線が下降して下落圧力の増大を窺わせている。8月3日にかけての応当日株価上昇から弱気シグナル増大が予想される一方、本日の25日線との下方乖離率は2.84%と底値圏入りの5%ラインに届いていないため、20日の直近安値27330.15円割れリスクには引き続き留意が必要となろう。