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急反発811円高 自律反発狙い
東京株式(前引け)=急反発811円高 自律反発狙い

 
22日の日経平均株価は大幅反発し、午前の終値は前日に比べ811円35銭高の2万8822円28銭だった。前日に953円安と大きく下げたため、自律反発狙いの買いが優勢だった。
前日の米株市場でNYダウが6日ぶりに反発に転じたことで買い安心感が広がり、日経平均が急速に切り返す展開となった。米国での早期利上げ懸念に対する警戒感がやや緩和しており、先物を絡めた買い戻しが加速する格好となった。
 
米利上げ前倒し観測による株売りがやや過剰反応だったとの見方から、幅広い銘柄に買い戻しが入った。東証1部に上場する銘柄の9割以上が上昇。日経平均採用の225銘柄もすべて上げるなど全面高の展開だった。米連邦準備理事会(FRB)の将来の利上げや金融緩和の縮小(テーパリング)への警戒が日米の株式相場の調整につながっていたが、やや過剰反応だったとの見方が浮上し、相場の戻りにつながった。
 
市場では「FRBが金融緩和姿勢を修正することは景気回復の裏返し。流動性相場から業績相場への移行期で投資家が神経質になっている」との声があった。日本時間23日のパウエルFRB議長の議会証言を見極めたいとの雰囲気もあり、戻り売りが出て伸び悩む場面があった。
 
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も大幅反発した。
 
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆2912億円、売買高は5億4609万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は2114、値下がりは49、変わらずは29だった。
 

 
業種別株価指数(33業種)は、海運業、ゴム製品をはじめ、全業種が上昇した。
 
個別では、ファーストリテイリングが大きく買われ、ソフトバンクグループも堅調。トヨタ自動車も値を上げた。売買代金首位のレーザーテックや東京エレクトロンなど半導体関連が高く、三菱UFJフィナンシャル・グループなどメガバンクも買いが優勢となった。富士通は20年ぶりに2万円に乗せる場面があった。日本郵船、商船三井など大手海運株の上げ、スズキ、カシオ、大和ハウスの上昇率が大きかった。ウェルネットが商いを伴い値上がり率トップ、マーキュリアインベストメントも値を飛ばした。
半面、マルマエ、アイモバイル、サニックスなどが軟調となっている。
 
 
東証2部株価指数は前日比89.07ポイント高の7593.43ポイントと3日ぶり反発した。
出来高は9970万株。値上がり銘柄数は338、値下がり銘柄数は62となった。
 
個別では神島化学工業、MCJ、大黒屋ホールディングス、東海汽船、パーカーコーポレーションが年初来高値を更新。東京ソワール、千代田化工建設、ダイトーケミックス、セキド、バイク王&カンパニーが買われた。
 
一方、昭和化学工業、櫻護謨、阪神内燃機工業、ユーピーアールが年初来安値を更新。ウイルテック、日本アビオニクス、ササクラ、アルメディオ、トラストが売られた。


 
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