神経質な展開か。
神経質な展開か。 |
米国で経済正常化に伴いインフレ圧力が高まりつつあるなか、改めて米長期金利動向が意識される。金利水準によっては米ハイテク株に影響を与え、日本株にも反映されることになる。米国では、12日に注目の4月消費者物価が公表され、10年物国債の入札が予定される。また、11日にブレイナードFRB(米連邦準備制度理事会)理事が、12日にはクラリダFRB副議長が講演を予定しており、今後の金融政策を占う上で幹部の景気認識にも注視する必要があろう。
あすは後場の取引時間中にトヨタが、引け後にソフトバンクGが決算を発表予定。グロース株の弱さが際立つ中では、ソフトバンクGの動向が特に注目される。同社に関しては前21.3期の純利益が4兆円台後半になるとの観測報道が既に出ており、良好な着地は織り込み済み。一方、足元の金利上昇を背景としたグロース株安は、先行き業績への警戒材料となる。ソフトバンクGはきょう6%を超える下げとなったが、足元で業績期待の高い銘柄の決算反応が芳しくないことを鑑みると、発表前の買い戻しは期待しづらいだろう。同社がもう一段下げるようだと、全体市場の重しにもなり得る。
■上値・下値テクニカル・ポイント(11日現在)
29810.66 ボリンジャー:+1σ(13週)
29788.42 ボリンジャー:+1σ(25日)
29681.78 ボリンジャー:+1σ(26週)
29432.03 均衡表転換線(週足)
29391.12 25日移動平均線
29356.92 13週移動平均線
29314.37 均衡表基準線(日足)
29305.60 均衡表雲上限(日足)
29275.97 75日移動平均線
29172.16 均衡表雲下限(日足)
29113.79 6日移動平均線
29110.39 均衡表転換線(日足)
28993.81 ボリンジャー:-1σ(25日)
28903.17 ボリンジャー:-1σ(13週)
28608.59 ★日経平均株価11日終値
28596.50 ボリンジャー:-2σ(25日)
28449.43 ボリンジャー:-2σ(13週)
28435.86 26週移動平均線
28405.52 新値三本足陰転値
28199.19 ボリンジャー:-3σ(25日)
28070.06 均衡表基準線(週足)
27995.68 ボリンジャー:-3σ(13週)
27189.93 ボリンジャー:-1σ(26週)
26287.35 200日移動平均線
25944.01 ボリンジャー:-2σ(26週)
25日線とその下を走る5日線がともに下向きに転じ、終値は5日線を下回った。ローソク足は胴体部分が長く上下のヒゲが極端に短い大陰線を引き、強い売り圧力を窺わせた。一目均衡表では終値が雲を下放れたほか、遅行線は弱気シグナルを発生して三役逆転を示現し、チャート形状は一気に売り手優位に転じた。ボリンジャーバンドでは-2σ付近で引けて下値拡張余地を示唆。-1σ分の間隔が拡大する5本線発散が始まっており、中心線から離れながら下降する-2σに沿った下値拡張リスクに警戒が必要となろう