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NYダウ469ドル高、原油相場急伸を好感
【市況】NYダウ469ドル高、原油相場急伸を好感

 
2日のNYダウ工業株30種平均は3日ぶりに反発した。前日比469ドル93セント高の2万1413ドル44セントで終えた。
トランプ米大統領が主要産油国の減産を示唆して米原油先物相場が急上昇し、投資家心理が改善した。直近2日間のダウ平均の下げ幅は1400ドル近くとなった後とあって、自律反発狙いの買いも入った。
 
トランプ米大統領のツイッター投稿をきっかけに、主要産油国サウジアラビアとロシアが減産で合意するとの期待が高まり、原油相場が急伸した。代表的な指標である米国産標準油種WTIは一時、前日比で約35%上昇し、1バレル=27ドル台を付けた。
原油相場の急騰を受け、石油のシェブロンやエクソンモービルが大幅高となった。2銘柄でダウ平均を71ドル押し上げた。米経済で比重が大きいエネルギー企業の資金繰り悪化への懸念が後退し、幅広い銘柄に買いを誘った。
 
米長期金利の上昇で利ざや悪化懸念が後退し、JPモルガン・チェースやゴールドマン・サックスといった金融株も買われた。建機のキャタピラーや半導体のインテルなども上昇した。
 
一方株価は、米新規失業保険申請の急増を嫌気し、一時マイナス圏に沈んだ。米労働省が発表した3月28日までの週間新規失業保険申請は664万8000件と、前週に続き過去最多を更新。市場予想の350万件を大幅に上回り、新型コロナウイルス感染拡大に伴う雇用環境の急速な悪化が示された。
ダウ平均は下げに転じる場面もあり、相場は不安定だった。
 
ドラッグストアのウォルグリーンズ・ブーツ・アライアンスが6%安だった。2日に発表した四半期決算は市場予想を上回ったが、決算説明会で3月最終週の売り上げが急減したと明かした。希望退職を募集すると発表した航空機のボーイングも大幅安だった。
 
原油相場急伸でリスク選好姿勢が回復し、幅広い銘柄に買いが入った。全11セクターが上昇して取引を終え、中でもエネルギー株が急伸した。
 
 
ナスダック総合株価指数も反発し、前日比126.73ポイント(1.7%)高の7487.31で終えた。スマートフォンのアップルやソフトウエアのマイクロソフトが2%近く上げた。
 
 
NYダウ工業株30種(ドル)
21,413.44+469.93
S&P500種
2,526.90+56.40
ナスダック
7,487.311+126.729
NY金(ドル/トロイオンス)
1,637.70+46.30
NY原油(ドル/バレル)
24.79−0.53
円・ドル
107.99 - 108.00+0.71
 

【シカゴ日本株先物概況】


2日のシカゴ日経平均先物は反発した。6月物は前日比495円高の1万8080円で引け、2日の大取終値を220円上回った。米原油相場の急反発を手掛かりにシカゴ日経平均先物は米株とともに買われた。
2日発表の週間の米新規失業保険申請件数は過去最高と、雇用情勢の悪化を示した。新型コロナウイルスによる景気悪化への警戒感は根強く上値は限られた。
 
この日の6月物高値は1万8130円、安値は1万7520円。
 
シカゴ日経225先物6月限 (円建て)
18080 ( +220 )
シカゴ日経225先物6月限 (ドル建て)
18280 ( +420 )
( )は大阪取引所終値比



【欧州株式市場】

■イギリス・ロンドン株価指数
FTSE100 5480.22(+25.65)
2日のFTSE100種総合株価指数は原油相場の急騰を背景に小反発した。
前日の終値に比べ25.65ポイント高の5480.22で引けた。トランプ米大統領の発言をきっかけに原油先物相場が急伸。英蘭ロイヤル・ダッチ・シェルやBPなど時価総額の大きい石油株が買われ、指数を押し上げた。
個別銘柄では、英・オランダ系石油大手ロイヤル・ダッチ・シェル(B株)が9.4%高。英金融大手M&Gは9.0%高、ロイヤル・ダッチ・シェルのA株は8.5%高、スイス資源大手グレンコアは6.5%高、英石油大手BPは5.9%高、英・豪系資源大手BHPビリトンは4.0%高だった。
 
一方、新型コロナウイルスの感染拡大や経済停滞への懸念は根強く、航空エンジンのロールス・ロイスや航空・防衛システムのメギットなど航空関連株は売られた。
 
 
■ドイツ・フランクフルト株価指数
DAX 9570.82(+26.07)
2日のドイツ株式指数(DAX)は反発した。終値は前日と比べて26.07ポイント高の9570.82だった。原油相場の上昇を背景に投資家心理がやや改善し、買いが優勢だった。
 
 
■フランス・パリ株価指数
CAC40 4220.96(+13.72)
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