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NYダウ198ドル高、企業決算への期待
【市況】NYダウ198ドル高、企業決算への期待

19日のNYダウ工業株30種平均は反発し、前日比198ドル70セント(0.6%)高の3万5457ドル31セントで終えた。
2021年7〜9月期の決算発表が本格化するなか、好業績銘柄を中心に買いが集まった。ダウ平均はほぼこの日の高値で終え、過去最高値(3万5625ドル)を付けた8月16日以来の水準に浮上した。
 
上昇が目立ったのが医薬品・健康関連用品大手ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)や保険大手トラベラーズなどの21年7〜9月期決算は、調整後1株当たり利益が市場予想を上回り、投資家心理の改善につながった。J&Jは21年通期の調整後1株当たり利益予想を上方修正した。
米主要企業の好決算が相次ぎ、投資家心理の改善につながった。市場では「強気の姿勢が必要だ。10月は下げた局面では買いの好機になる」との声が出た。
J&Jの決算を受けて、ヘルスケア株に買いが広がった。製薬のメルクは3%高、バイオ製薬のアムジェンは2%高で終えた。
 
一方、日用品のプロクター・アンド・ギャンブル(P&G)は決算発表で経営陣が想定を超える原材料費や輸送費の上昇に言及し、売りに押された。消費財や小売り株が売られ、スポーツ用品のナイキが安い。
さらに、バイオ医薬品企業アテア・ファーマシューティカルズはこの日、スイス製薬大手ロシュと開発中の新型コロナウイルス経口治療薬「AT―527」について、期待通りの有効性を確認できなかったとの中期臨床試験(治験)結果を発表。これを受け、株価は暴落した。
 
ナスダック総合株価指数は5日続伸した。前日比107.281ポイント高の1万5129.090で終え、約1カ月ぶりの高値を付けた。スマートフォンのアップルや半導体のクアルコムが上昇した。
 
 
NYダウ工業株30種(ドル)
35,457.31+198.70
S&P500種
4,519.63+33.17
ナスダック
15,129.090+107.281
NY金(ドル/トロイオンス)
1,770.50+4.80
NY原油(ドル/バレル)
83.05+0.09
円・ドル
114.34 - 114.37+0.33
 
 

【シカゴ日本株先物概況】


19日のシカゴ日経平均先物は反発した。12月物は前日比300円高の2万9390円で引け、19日の大取終値を130円上回った。
企業の好決算を好感し、寄り付き後、上昇。ドルや原油価格の上昇が一段落したことも手伝い終日堅調に推移した。日経平均先物も買われた。円安進行も買い材料になった。
 


シカゴ日経225先物12月限 (円建て)
29390 ( +130 )
シカゴ日経225先物12月限 (ドル建て)
29415 ( +155 )
( )は大阪取引所終値比




【欧州株式市場】


■イギリス・ロンドン株価指数
FTSE100 7217.53(+13.70)
19日のFTSE100種総合株価指数はアジアや米国の株高を好感し小反発した。前日の終値に比べ13.70ポイント(0.2%)高の7217.53で引けた。構成銘柄の約7割が上昇した。
医薬品株と石油株の上昇が株価指数を押し上げる一方、英イングランド銀行(中央銀行)の早期利上げ観測が上値を抑えた。
 
個別では、鉱業のフレスニージョが3%近く上げた。製薬会社ヒクマ・ファーマシューティカルズが2.8%高、教育・メディア大手ピアソンと資産運用会社ハーグリーブズ・ランズダウンがともに2.5%高と買われた
 
一方、航空のインターナショナル・エアラインズ・グループ(IAG)は6%近く下落した。アナリストの投資判断と株価目標の引き下げが嫌気された。時価総額の大きい食品・日用品のユニリーバの下げも目立った。
 
 
 
■ドイツ・フランクフルト株価指数
DAX 15515.83(+41.36)
19日のドイツ株式指数(DAX)は反発した。終値は前日と比べて41.36ポイント高の1万5515.83だった。
 
個別では、ミュンヘン再保険が買われた。2021年7〜9月期の利益が市場予想を上回ったことが材料視された。ハイデルベルクセメントは3%高だった。食材・レシピ宅配のハローフレッシュは売られた。
 
 
 
■フランス・パリ株価指数
CAC40 6669.85(−3.25)
 
 
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