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ダウ6日続落125ドル安、景気懸念重し
【市況】ダウ6日続落125ドル安、景気懸念重し

27日のNYダウ工業株30種平均は6日続落し、前日比125ドル82セント(0.4%)安の2万9134ドル99セントで終えた。年初来安値を3営業日連続で更新し、2020年11月以来の安値で終えた。

ダウ平均はこのところ売り込まれていた反動で、序盤はプラス圏で推移した。ただ、消費関連株主導で売り優勢に転じ、中盤にマイナス圏に沈んだ。FRBによる積極的な利上げが景気悪化を招くとの懸念が、引き続き相場の重しとなった。
米長期金利の上昇も株価を圧迫。長期金利の指標である10年物米国債利回りは一時3.99%と、約12年半ぶりの高水準を付けた。

インフレ抑制のため、欧米の主要中央銀行が大幅利上げを続けるとの見方から欧米で長期金利の上昇が続いている。金融引き締めが景気を冷やすとの懸念や、ドル高が外需企業の収益を圧迫するとの見方も株式相場の重荷だった。

ただ、ダウ平均は前日までの5日続落で1800ドル近く下げた後とあって、ハイテク株の一角などが買い直され、ダウ平均は午前に一時398ドル高まで上げた。ただ、買い一巡後は売りが優勢になり昼ごろに下げに転じた。下げ幅は302ドルに達し、2万9000ドルを割り込む場面もあった。

投資家心理を測る指標となる米株の変動性指数(VIX)は小幅に上昇して32.60で終えた。不安心理が極めて高まった状態とみなされる30を超え、投資家の先安観は依然として強い。

アナリストが目標株価を引き下げた外食のマクドナルドが売られ、最近の株安局面で値持ちのよかった日用品のプロクター・アンド・ギャンブル(P&G)や飲料のコカ・コーラなどディフェンシブ株の下げが目立った。映画・娯楽のウォルト・ディズニーやクレジットカードのビザなど消費関連株も安い。一方、顧客情報管理のセールスフォースとスマートフォンのアップルは上昇した。

ナスダック総合株価指数は6営業日ぶりに反発し、前日比26.582ポイント(0.2%)高の1万0829.504で終えた。半導体のマイクロン・テクノロジーが3%超上げ、電気自動車のテスラも買われた。S&P500種株価指数は6日続落し、前日比7.75ポイント(0.2%)安の3647.29と連日で年初来安値を更新した。




【シカゴ日本株先物概況】

27日のシカゴ日経平均先物は続落した。12月物は前日比150円安の2万6185円で引けた。27日のNYダウ工業株30種平均とS&P500種株価指数が連日で年初来安値を更新し、日経平均先物にも売りが及んだ。
米10年債利回りが一時3.99%まで上昇したことが警戒された。NYダウは朝方400ドル近い上昇となったが、買い一巡後は売りに押された。


シカゴ日経225先物12月限 (円建て) 
26185 ( -135 )
シカゴ日経225先物12月限 (ドル建て) 
26195 ( -125 )
( )は大阪取引所終値比






【欧州株式市場】

■イギリス・ロンドン株価指数
FTSE100 6984.59(−36.36)
27日のFTSE100種総合株価指数は反落した。前日に比べ36.36ポイント(0.52%)安の6984.59と約半年ぶりの安値で引けた。英政権の大規模な減税策に対し、英イングランド銀行が大幅な利上げで対応するとの観測が強い。大幅利上げが減税効果を相殺し、景気を冷やすとの警戒感から株式に売りが出た。
FTSEでは、不動産サイト大手ライトムーブが8.9%安と下落率トップ。ロイズ・バンキング・グループ(3.2%安)やバークレイズ(3.1%安)など金融関連株も売られた。




■ドイツ・フランクフルト株価指数
DAX 12139.68(−88.24)
27日のドイツ株価指数(DAX)は4日続落した。前日に比べ88.24ポイント(0.72%)安の1万2139.68で終えた。主要中央銀行による大幅利上げの長期化観測からドイツの金利が上昇しており、金利上昇がドイツ景気を冷やすとの懸念から幅広いセクターに売りが出た。
DAXではドイツ銀行が4.3%安と売り込まれた。




■フランス・パリ株価指数
CAC40 5753.82(−15.57)
フランスCAC40種指数は0.27%安だった。



 
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