堅調展開か
堅調展開か |
今週は、堅調となった。注目の米7月CPIを確認する前に祝日に入るスケジュールであったため、水曜10日まではリスク回避ムードの強い地合いが続いた。
10日には半導体株が軒並み安となり、2万8000円が遠のいた。しかし、米CPIがインフレのピークアウト期待を高め、米国株にもこれを好感した買いが入ったことから、祝日明けの12日は雰囲気が一変。売り方の買い戻しも巻き込んで700円を超える上昇となり、週末値で28500円台に乗せた。
日経平均は週間では約371円の上昇。週足では4週連続で陽線を形成した。
来週は、堅調展開か。
米国の金利上昇への警戒感が和らぐ中で、米景気の底堅さも意識される「適温状態」がジリ高の動きにつながる可能性があるだろう。
決算発表が一巡し、一気に材料難となる。お盆の時期でもあり、市場参加者の減少が見込まれる中、米国発の材料に一喜一憂となるだろう。
17日には7月開催のFOMC議事録が公表予定だが、7月は2会合連続で0.75%の利上げが決定されており、議論の内容はタカ派色が強かったと推測される。
また、米小売企業の決算が多く出てくる。5月にウォルマートやターゲットが決算を受けて急落し、全体市場も崩れたことは記憶に新しい。
これらを材料に、株式市場の楽観ムードが修正される展開も想定しておく必要がある。一方で、日経平均が2万8000円近辺の攻防を上に抜け、2万8500円台に乗せてきた点は株高への期待を高める。7月米CPIを無難に消化できたことも、下振れへの警戒を和らげる。市場エネルギーの低下でクールダウンとなりそうな局面ではあるが、地合いの良さから下値も堅いと予想する。
■上値・下値テクニカル・ポイント(12日現在)
29378.44 ボリンジャー:+3σ(25日)
29374.20 ボリンジャー:+3σ(26週)
28835.43 ボリンジャー:+2σ(13週)
28747.86 ボリンジャー:+2σ(25日)
28584.02 ボリンジャー:+2σ(26週)
28546.98 ★日経平均株価12日終値
28420.15 均衡表雲上限(週足)
28120.60 6日移動平均線
28117.29 ボリンジャー:+1σ(25日)
28068.25 均衡表雲下限(週足)
28038.79 均衡表転換線(日足)
28003.95 ボリンジャー:+1σ(13週)
27914.66 新値三本足陰転値
27793.85 ボリンジャー:+1σ(26週)
27548.06 200日移動平均線
27486.71 25日移動平均線
27299.09 均衡表基準線(日足)
27172.46 13週移動平均線
27033.61 均衡表転換線(週足)
27003.67 26週移動平均線
26999.00 75日移動平均線