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75円高と反発、米株高を好感
東証プライム市場(前引け)=75円高と反発、米株高を好感

15日午前の日経平均株価は反発し、前引けは前日比75円97銭(0.28%)高の2万7298円01銭だった。
 
きょう前場はハイテク主力株や金融株などを中心に幅広い銘柄に買い戻しが入り、日経平均株価は反発に転じた。
前日の欧州株市場が主要国をはじめ総じて高かったほか、米国株市場でもNYダウやナスダック総合株価指数が揃って大きく上昇したことから、東京株式市場でも投資家のセンチメントが改善した。ただ、戻り売り圧力も強く、日経平均株価は一時200円高超に買われたものの、その後は伸び悩み、前引けは100円未満の上昇にとどまった。
 
米株式相場の上昇を受けてひとまず安心感から買われたものの、市場では「米銀破綻の影響に対する不安は払拭しきれていない」との声もあり、積極的に買いを入れる雰囲気には乏しかった。指数寄与度の高いソフトバンクグループ(SBG)が下げに転じたのも重荷となった。日経平均は小幅ながら下げる場面もあった。
 
11時すぎには1〜2月の中国の小売売上高や工業生産高などが発表されたものの、日本株の反応は限られた。
 
3月21−22日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)ではいったん利上げ打ち止めの可能性もあるだろうが、その後は市場の落ち着きと追加の経済データを見極めたうえで、再度0.25ポイントの利上げが再開される可能性も考えられる。政策金利見通し(ドットチャート)が示される3月会合の結果を見極めるまでは神経質な地合いが続きそうだ。足元のリバウンドが一過性に終わる可能性は十分に考えられ、今は引き続き守りを固めた方がよいだろう。
 
東証株価指数(TOPIX)は反発した。午前終値は前日比18.06ポイント(0.93%)高の1965.60だった。

 
 
前引け時点の東証プライムの売買代金は概算で1兆4992億円、売買高は6億9407万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は1579と、全体の8割強を占めた。値下がりは227銘柄、変わらずは30銘柄だった。
 
業種別株価指数(33業種)では銀行業、保険業、鉄鋼の上昇が目立った。下落は陸運業、ゴム製品、鉱業のみ。
 
 
個別ではレーザーテック、東京エレクトロンなど半導体製造装置関連が高く、三菱UFJフィナンシャル・グループなどメガバンクも大きく切り返している。日本製鉄が大幅高、日本郵船など海運株も買われた。神戸鋼やコニカミノル、積ハウス、日本郵政が上昇した。ビジネス・ブレークスルーがストップ高に買われ、アルトナー、サムコ、安永なども値を飛ばした。
 
半面、ソフトバンクグループが冴えず、ファーストリテイリングも軟調。日本電産も値を下げた。メルカリ、日本M&Aセンターホールディングスなども安い。京王や京成、ファストリ、オムロンは売られた。
 
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