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NYダウ943ドル安、欧米のコロナ再流行で
【市況】NYダウ943ドル安、欧米のコロナ再流行で
 
 
28日のNYダウ工業株30種平均は4日続落し、前日比943ドル24セント安の2万6519ドル95セントと7月末以来、3カ月ぶりの安値で終えた。
 
欧米でコロナの新規感染者が再び増加し、景気回復の妨げになるとの懸念から、この日の欧米市場の株価は大幅安となった。米国では中西部などで感染が拡大。フランスは全土で外出制限を再び発動したほか、ドイツも飲食店や商業施設を閉鎖する方針を発表した。
米株にも売りが波及した。市場心理を測る指標とされる米株の変動性指数(VIX)は不安心理が高まった状態とされる20を大幅に上回る40強まで上昇し、6月中旬以来の高水準となった。
 
欧州でコロナ感染増に歯止めがかからず、フランス政府は30日から約1カ月間、通学や生活必需品の買い物以外の外出を禁止した。ドイツも行動制限を強化した。米国では過去1週間のコロナ新規感染者数が27日に7万1832人と過去最多となった。中西部を中心に感染や入院患者数が増え、イリノイ州はシカゴ市でのレストランの店内飲食を禁止した。
 
米大統領選を来週に控え、持ち高調整の売りが出ているとの見方もある。引けにかけてリスク資産を手じまう動きが強まり、米主要株価指数はこの日の安値圏で終えた。景気敏感株だけでなく、ハイテク株やディフェンシブ株も含めて幅広く売られた。
 
個別では、27日夕に決算と併せて発表した次期の売上高予想が市場予想を下回ったソフトウエアのマイクロソフトが大幅安。海外旅行客の利用低迷が長引くとの見方から、クレジットカードのビザの下げも目立った。28日に追加の人員削減計画が明らかになった航空機のボーイングも売られた。
 
ナスダック総合株価指数は反落し、前日比426.48ポイント安の1万1004.87と約1カ月ぶりの」安値で終えた。検索サイトグーグルの親会社アルファベット、交流サイト(SNS)のフェイスブックなどが大幅安となった。経営トップが28日、上院が開いたSNSを巡る公聴会に出席。投稿の管理体制などを巡って議会で批判が強まっており、規制強化が懸念された。
 
 
NYダウ工業株30種(ドル)
26,519.95−943.24
S&P500種
3,271.03−119.65
ナスダック
11,004.868−426.483
NY金(ドル/トロイオンス)
1,879.20−32.70
NY原油(ドル/バレル)
37.47+0.0828日 18:22
円・ドル
104.28 - 104.29+0.07
 


 

【シカゴ日本株先物概況】


28日のシカゴ日経平均先物は続落した。
12月物は前日比345円安の2万3060円で引け、28日の大取終値を360円下回った。
欧米の新型コロナウイルスの感染拡大が深刻化、欧州最大経済のドイツやフランスがパンデミック対策で規制を再び強化した。28日にドイツの飲食店閉鎖やフランスの外出制限が発表された。米シカゴは飲食店の室内営業を禁止した。世界経済の見通しが悪化し寄り付きから下落した。また、大統領選への不透明感も手伝い投資家が保有株を手仕舞う動きに拍車がかかり終日軟調推移となった。
 
この日の12月物安値は2万3060円。高値は2万3440円。
 
 
シカゴ日経225先物12月限 (円建て)
23060 ( -360 )
シカゴ日経225先物12月限 (ドル建て) 
23075 ( -345 )
 ( )は大阪取引所終値比



【欧州株式市場】

 
■イギリス・ロンドン株価指数
FTSE100 5582.80(−146.19)
28日のFTSE100種総合株価指数は3日続落した。前日の終値に比べ146.19ポイント安の5582.80で引けた。
この日のFT指数は急落して寄り付いた。序盤の取引では買い戻しが入る場面もあったが、午後に入って米株価が安寄りすると、下げ幅を拡大。終盤には4月6日以来約7カ月ぶりの安値となる5525.52を付けた。構成銘柄の約9割が下落した。
 
新型コロナウイルスの感染が再拡大し、英国を含む欧州各国でロックダウン(都市封鎖)を実施する可能性が高まっていることから、リスク資産を売る動きが広がった。商品関連や銀行など景気変動に左右されやすい景気敏感株が売られ、医薬品株の下落とともに株価指数の下げに大きく影響した。
 
個別銘柄では、鉱業のフレスニージョは6%超の下げと目立った。医薬品のグラクソ・スミスクラインも売られた。同社が28日発表した2020年7〜9月期は減収となり、20年12月期通期の利益について予想範囲の下限にとどまるとの見通しを示したことが嫌気された。
一方、英航空機エンジン製造大手ロールス・ロイスは12.5%高と急伸した。保険のアドミラル・グループは買われた。
 
 
■ドイツ・フランクフルト株価指数
DAX 11560.51(−503.06)
 
28日のドイツ株式指数(DAX)は3日続落した。終値は前日と比べて503.06ポイント(4.2%)安の1万1560.51だった。終値ベースで5月下旬以来、約5カ月ぶりの安値だった。
フランス全土でロックダウン(都市封鎖)など欧州各国で経済活動の制限強化の可能性が高まり、各国の株式相場がそろって大幅安となった。
 
化学のBASFは6%超下げた。2020年12月期通期の利益見通しを据え置いたことなどが材料視された。ドイツ銀行も売られたが下げ幅は比較的に小さかった。同行はコスト削減などの効果で20年7〜9月期に黒字に転じた。唯一上昇したのは料理宅配大手のデリバリーヒーローだけだった。
 
 
■フランス・パリ株価指数
CAC40 4571.12(−159.54)
欧州の主要株式市場も全面安だった。フランスの株価指数CAC40の終値が前日に比べて3.4%下落した。フランス全土でロックダウン(都市封鎖)発表された。
 
 
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