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116円高と続伸、値がさハイテク株に買い
東証プライム市場(前引け)=116円高と続伸、値がさハイテク株に買い
 

3日午前の日経平均株価は続伸し、前引けは前日比116円70銭(0.43%)高の2万7518円75銭だった。
 
前日の米株式市場では、NYダウは下落したがハイテク株が買われナスダック指数は急伸した。米連邦公開市場委員会(FOMC)を受け、米利上げ停止に対する期待が強まった。この流れのなか、東京株式市場は堅調に推移。2日の取引終了後に発表されたアップルなどの決算が冴えなかったことが警戒され朝方は小幅高だったが、その後上昇幅は拡大した。
 
日経平均の上げ幅は一時200円を超え、取引時間中として2022年12月16日以来となる2万7600円台に乗せた。2日の米株式市場でナスダック総合株価指数と主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が大幅高となり、東京市場でもハイテク関連の精密機器や電気機器などの上昇が目立った。
 
市場関係者は「今後の世界景気の回復による企業業績の改善期待が日本株の支えになる一方、戻ったところで利益確定売りを出す投資家も多くやや上値を重くした」と見ていた。
 
また、時間外取引で3−5%程度の下落にとどまっているアップル、アルファベット、アマゾン・ドットコムが、今晩のメインマーケットにおいてより大きく売られれば、それも市場の楽観ムードを小休止させるには十分な材料となる可能性があるため、注意したい。
 
東証株価指数(TOPIX)の午前の終値は4.10ポイント高の1969.27と反発した。
 
 

前引け時点の東証プライムの売買代金は概算で1兆7043億円、売買高は7億4947万株だった。東証プライム市場の値上がり銘柄数は565と、全体の約3割だった。値下がりは1198、変わらずは72だった。
 
業種別株価指数(33業種)は精密機器、電気機器、証券・商品先物取引業などが上昇した。下落は鉱業、石油・石炭製品、電気・ガス業など。
 
個別銘柄では、業績予想の増額修正を発表したソニーグループが買われたほか、レーザーテックや東京エレクトロン、ソフトバンクグループが高い。ファーストリテイリングやみずほフィナンシャルグループが堅調でZホールディングスが急伸した。ZHD、リクルート、村田製、商船三井も買われた。
 
半面、三菱UFJフィナンシャル・グループや日本航空が安く、KDDI、日立製作所、パナHD、INPEX日本製鉄が値を下げた。

 
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