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「ビルダーバーグ」
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そろそろビルダーバーグ会議の季節。
毎年この時期に世界的影響力を持つ人物や企業、機関の代表が集まる。
世界の重要問題や今後の主に政治経済や社会等を主なテーマに完全非公開で討議する秘密会議だ。
「影の世界政府、世界の行く末を決める会議」とも言われる。
「年に一度ヨーロッパと北アメリカの両方にとって重要な問題を論じ合っている。ただし、合意に達することはない」という見方もある。
秘密主義的なところが陰謀論に与することもあるのかも知れない。
だから余計に興味を惹く。
 
2019年はどうかというとまだ憶測の世界でしかない。
6月に米カリフォリニア州シエラシティで開催という観測もある。
あるいは5月30日→6月2日、6月28日→30日というスケジュール観測もある。
はやくそのスケジュールとテーマを知りたいものだ。
 
ほとんど報道されなかったOECDの経済見通し。
OECDは「持続可能な成長を取り戻すべく各国政府は共に行動しなければならない」とコメント。
下方修正の理由は「米中による関税引き上げと中国経済の減速」。
そして米国がさらなる対中関税を発動した場合、最悪のケースで世界の経済成長率が0.6ポイント下押しされると試算。
19年の世界経済の成長率見通しは昨年11月の3.5%から3月は3.3%。
そして今回は3.2%と急ピッチで引き下げられている。
 
先行きのリスクとして挙げられているのは3つのポイント。
(1)貿易制限のさらなる拡大による投資・雇用・消費への弊害、
(2)中国経済の急減速の世界中の経済活動への影響、
(3)民間部門の債務。
中国で今後2年間に需要が2%減少した場合の実質GDPへの影響試算。
米国で1.4ポイント、ユーロ圏で1.3ポイント、日本で1.8ポイント。
世界全体で1.7ポイント下押しされるとみており、日本への影響が特に大きい。
 
OECDが求めているのも以下の3つ。
(1)インフラ・デジタル化などに対する投資、
(2)ユーロ圏における構造政策と財政政策、
(3)国際協調の強化とルールに基づく国際経済の枠組みの修復による貿易紛争の解決。
 
★OECDの世界経済成長率見通し(%、カッコ内は従来見通し)
    2019年     2020年
世界  3.2(3.3)  3.4(3.4) 
中国  6.2(6.2)  6.0(6.0) 
米国  2.8(2.6)  2.3(2.2) 
ユーロ圏1.2(1.0)  1.4(1.2)
日本  0.7(0.8)  0.6(0.7)
 
国内事情のスケジュール。
だいぶスッキリするかも知れない。
6月7日(金)4月景気一致先行指数速報値
6月10日(月)第一四半期GDP2時速報値
6月19日(水)与野党党首討論
6月26日(水)国会会期末
6月28日(金)→29日(土)G20大阪サミット(米中首脳会談の可能性)
7月1日(月)日銀短観
 
このところシッカリしているREIT。
需給面での特殊要因も登場した。
一つは2回目になる東証REIT指数の浮動株比率の見直し。
リバランス規模早く170億円でザイマックス(3488)、三菱物流(3481)、
タカラリート(3492)などのインパクトが大きいという。
もう一つはFTSEグローバル指数への日本のREIT組入の可能性。
発表は9月だが、パッシブ買い期待は日本ビル(8951)、ジャパンRE(8952)など。
 
今期の最終損益予想で8割の企業が市場予想を下回った。
「利益下振れ」という表現になっている。
しかし屁理屈かも知れないが、ハズしたのは企業ではなくアナリスト。
読み間違いを会社のせいにしてはいけない。
「間違ったのは自分だ」という姿勢は全く感じられないような気がする。

(櫻井)
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