兜町カタリスト『櫻井英明』が日経平均株価や株主優待、投資信託、NISAなど幅広く紹介していきます。企業訪問を中心により密着した情報も配信中です。
会員情報作成
ログイン
初めてのお客様は、
『会員情報作成』から登録をお願い致します。
続落、欧米株急落でリスク回避
東京株式(前引け)=続落、欧米株急落でリスク回避

27日午前の日経平均株価は続落、前日比65円64銭安の2万3428円70銭で終えた。
前日の欧米株が大きく下げる展開となったことを受けリスク回避の売りが優勢の地合いとなった。日経平均の下げ幅は一時200円を超えた。
欧米での新型コロナウイルスの感染拡大に対する警戒感が買いを手控えさせている。ただ、日経平均は朝方に2万3200円近辺まで下値を探った後は戻り足に転じるなど底堅さを発揮、前引け段階で65円安と下げ幅は限定的だった。
 
米国ではコロナの1日あたりの新規感染者数が過去最多を更新。欧州でも感染拡大が止まらず、経済活動を制限する動きが広がり、世界景気の重荷になるとの懸念が強まった。
ただ、相次ぐ決算発表で好業績が確認された銘柄には押し目買いや先高観からの買いが入り、相場全体を支えた。
「日本では新型コロナ感染者数は増加しておらず、業績予想を上方修正する企業も増えている」として、押し目買いのチャンスと見た投資家の動きが活発化した。「東証マザーズ市場が反発し、個人投資家の心理が改善した」こともプラスとなった。生活様式の変化により成長が見込める「ウィズコロナ」銘柄や好業績銘柄が買われ、日経平均は2万3400円台を回復した。
 
また、NYダウ工業株30種平均の先物相場がプラス圏にあることも相場を下支えした。米国では26日夜(日本時間27日午前)に上院本会議がエイミー・バレット氏の最高裁判事指名を承認した。市場では「判事指名の承認を機に米大統領選でトランプ米大統領が巻き返しするとの期待が出てきたことも投資家心理を改善させている」との見方があった。
 
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)はともに下落した。
 
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で9005億円、売買高は4億6698万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1355と、全体の約6割を占めた。値上がりは683銘柄、変わらずは127銘柄だった。
 
業種別株価指数(全33業種)では空運業、鉱業、ゴム製品の下落が目立った。上昇は、その他製品、精密機器、情報・通信業など。
 
個別銘柄では、三越伊勢丹、Jフロントなど百貨店株が売られている。IHIやジェイテクト、NTNなど機械株、トヨタ、いすゞ、日野自、マツダなど自動車株も安い。
日本電産、レーザーテックが軟調。東エレク、ブリヂストン、ファーストリテ、三菱UFJ、三井住友がさえない。
 
一方、前日に今期純利益の上方修正を発表したキヤノンは6%超高。エムスリー、ZHD、サイバーが買われている。エムスリー、MDVが値を上げた。ソフトバンクG、ソニー、ネクソン、ブイキューブ、任天堂も買われた。
 
東証2部株価指数は前日比36.38ポイント安の6255.83ポイントと続落した。
出来高1億1826万株。値上がり銘柄数は156、値下がり銘柄数は218となった。
 
個別では北日本紡績、スターフライヤー、歌舞伎座が年初来安値を更新。グリムス、アサヒ衛陶、エスティック、日建工学、櫻島埠頭が売られた。
 
一方、加地テック、セキドが年初来高値を更新。Abalance、アマテイ、宮入バルブ製作所、ソフト99コーポレーション、ウインテストが買われた。
 
a