兜町カタリスト『櫻井英明』が日経平均株価や株主優待、投資信託、NISAなど幅広く紹介していきます。企業訪問を中心により密着した情報も配信中です。
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「まとめ」
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「二番底は?」と言う質問が多い。
考えてほしいのは「今の状況よりこれ以上悪いことの有無」。
世界中が巣籠で消費も生産も停滞中。
これ以上の悪いことと言えば、新型コロナがこれ以上蔓延していくことに他ならないだろう。
でも、そうなったとして今以上に経済面の悪さが出てくるどうか。
おそらく企業の業績への影響として「これ以上」というのはないような気がする。
そして・・・。
「二番底の有無」というのは、自分にとってどうなのかという面が大きいのだろう。
二番底が来るのならば「株は買わない」。
二番底が来るのならば「株は売る」。
しかしあちらこちらで意見を求める人は多いが「二番底がある」と言われて株の買いをやめるのかどうかは疑問。
一気に株を売る人はほとんどいないに違いない。
つまり意見は求めてもその意見に従うことは滅多にないもの。
誰かに万一の時の責任転嫁をして心理的なヘッジをしておきたいという側面が大きいような気がする。

そういえば・・・。
自分の思い通りでない市場展開を前にして「市場はおかしい。変だ」という市場関係者や専門家は多い。
しかし、市場は本体常に正しい。
株価は正しいのである。
もちろん株価の行き過ぎがあることは否定できないが・・・。
それでも株価が市場参加者の合意の値段である以上、間違ってはいない。
間違っているのは「おかしい。変だ」と言っている人の相場観。
これが「おかしい」ことであることの方が多い。
そもそも「無誤謬」の相場観などない。
「相場がおかしい」という一言は傲慢でさえある。


以下、もろもろのまとめ。

(1)IT化の流れ→生産性向上にスピード感
   
   出来そうで出来なかった働き方改革も一気に進展。
   政府ですらIT化が蟷螂の斧であったことが露呈。
   笛を吹いても踊らなったことの幕尻がやってきた。
   日本は本当に遅れていたのだ。
   従って日本の弱点であった「生産性の低さ」が是正される。
   
(2)バイオの進展

   コロナに出現で強くなったわけではなく数年以上前から厚労省に加え経産省が注力してきた分野。
   どちらかというと「がん」だけが市場の興味の対象であったが範囲カバーは拡大。
   薬品に医療機器も含めて今後の展開に期待がもてよう。

(3)買い手の論理→作り手の論理

   マスク不足で露呈したのが「必要なものは国内でつくらないと不足する」という当たり前の現実。
   そして今や世界は一気にモノ不足に陥る可能性があるという現実。
   しかも価値観として長年に渡って市場の需要と供給を担ってきた「買い手の論理」は消滅。
   対極にある「作り手の論理」が主流となり支配的な存在となってきた。


(4)AI・ロボットの拡大進化→職業としての「投資家」希望増加

   この先、頭脳労働はAI、肉体労働はロボットが担う時代は必ず来る。
   暇になった人たちはどうするかといえば、ゲームなどに陥る可能性は高い。
   しかし、同時に稼ごうとするならば「投資家」という職業が人気になるのかも知れない。
   最近の調査では「将来はユーチューバーになりたい」という子供たちが増えているという。
   そんな感じで「将来は投資家になりたい」という人気が出てくる可能性も否定はできないと市場関係者。
   その先にあるのは占領された国であった歴史を忘れられない人たちの外国人投資家主体相場論の後退だろう。
   14週連続で外国人が売っていて上がる相場は外国人投資家が主役でなくなる前兆。
   あるいは外国人投資家は相場が下手なのかのどちらかだろう。


(櫻井)
 
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