兜町カタリスト『櫻井英明』が日経平均株価や株主優待、投資信託、NISAなど幅広く紹介していきます。企業訪問を中心により密着した情報も配信中です。
会員情報作成
ログイン
初めてのお客様は、
『会員情報作成』から登録をお願い致します。
「シックリしない」
「シックリしない」
「シックリしない」
 
 
NY株式市場で主要3指数は下落。
NYダウは一時500ドル以上下落した場面があったが、引けにかけて「安値拾い」の動きから下落幅を縮小。
キャタピラーや3Mが大幅安となった。
エネルギーセクターも軟調展開。
「マイクロソフト、インテル、アルファベットの決算に期待」という見方がある。
S&P500は5日続落。
9月20日の終値ベースでの過去最高値を6.5%下回った。
もっとも2700ポイント水準では押し目買いの動きも見られた。
NASDAQは一時10%以上下落したがその後切り返して下落幅を縮小。
10年国債利回りは3.17%台と3週間ぶりの低水準。
「株式市場の乱高下から相場や経済がこれまでの想定より堅調でないとの懸念が浮上。
FRBの後戻りの可能性について見直しがあるかもしれない」という指摘もある。
12月利上げ確率は前日の81%から73%に低下。
株安を受け安全資産としてのドルへの資金移動の可能性も出てきた。
ドル円は112円台半ばでの推移。
 
 
主人公が見えない中での売り一色。
「朝方は大口のTOPIX型ファンドの解約っぽい売り物。
しかしその売りを消化した後もダラダラと下げ続けた前場。
後場は先物売りから下落は加速。
いったい誰が売っているのかとの疑心暗鬼だった」という声が聞こえる。
日経平均先物は22000円を割り込みTOPIXは年初来安値を更新。
値上がり79銘柄、値下がり2015銘柄で値下がり銘柄数が2000を超える全面安の展開。
新高値11銘柄、新安値364銘柄。
騰落レシオは95.50%まで低下した。
ただ日経平均が604円安と値幅は大きかったが東証1部の売買代金は2兆5724億円。
「決算前に買い手不在となる中で売りだけが急がれたことで下落に拍車がかかった」との見方だ。
200日線(22494円)、一目均衡表の雲の下限(22247円)を割り込んだ図は良くない。
「オイルマネーの換金売り」という観測もあながち荒唐無稽ではなかろう。
8月15日安値21851円や7月5日の安値21462円。
これらを割り込む前に戻せるが課題だ。
25日線(23349円)からは5.7%のマイナスかい離と今年最大のマイナスかい離。
200日線(22494円)からは2.1%のマイナスかい離。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲8.392%。買い方▲13.157%。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲2.49%。買い方▲20.45%。
空売り比率は50.8%と16日連続の40%超。
3月23日の50.3%を上回ったからバッケンレコード更新。
空売り規制なし銘柄の比率は8.2%だ。日経VIは26.15%。
10月19日時点の信用買残は1104億円増の3兆1700億円。
3週連続増で7月6日以来の高水準。
信用売残は314億円減少の7529億円。
4週連続の減少だ。
日経平均採用銘柄のPERは12,72倍でEPSは1730円。
13倍復活なら22490円と計算できる。
シカゴ225先物終値は大証日中比255円高の22175円。
安値は21640円、高値は22485円。
高値は妙にPERの13倍と符合する数字だ。
大証先物夜間取引終値は22160円。
75日線が22767円。52週線が22526円。
12ヶ月線が22522円。
前月比で2109円下落しているのが現実だ。
日足の雲の下限22247円は下抜けた。
週足の雲の上限が21831円でこれが一応サポート。
ボリンジャのマイナス1σが24709円。
マイナス2σが21990円でコレも一応サポート。
その下のマイナス3σは21310円だ。
今日の勝手雲の黒いねじれを昨日先取りしたと考えておきたいところ。
気学では「安値にある時は買い方針良し」。
火曜安の水曜高はリズムの変化ともなろうか。
「新興市場薄商い続く」の見出しは反転の兆しと読みたいところ。
「秋の日の釣瓶落としの後は落ち穂拾い」だ。
まずはTOPIXの1680ポイント回復が急務だ。
 
火曜日経朝刊の「日本株の割安感、再び注目」の見出しはアンチテーゼだった印象。
「市場心理が好転したのが背景だ」なんてことは一夜にして消えた。
PER13.04倍、一時13倍台割れは2012年11月からのアベノミクス相場の下限。
「機関投資家の押し目買いが入りやすい」という解釈も消えた。
200日移動平均も下値の目安とされたがこれも一時的には消えた。
大体、こういう記事が登場すると相場は反転する。
あるいは、秘め事チックでないと、こういう指標は逆に使われやすい。
そこをどう踏まえるかがプロの記者とも言えるのかも知れない。
正直に対応するには相場というのは複雑怪奇すぎる存在ということを忘れてはいけない。
「持たないリスク」も同様だ。
 
あるいは同朝刊に「日本取引所と東商取、総合取引所へ統合検討」の記事。
「長年の課題だった株式などの金融商品と商品先物を一つの取引所で売買できる総合取引所」。
長年恋焦がれてきたのは証券界ではなく商品先物業界だった。
株式投資家を商品先物投資家に取り込みたいというのだろう。
兜町が望んでいるのではなく、蠣殻町や人形町が望んでいたということである。
「投資家の利便性が高まる」のではなく「現物投資家さえも先物投資家になってしまう」というリスクが高まる可能性はある。
エネルギーや金属など商品分野は成長市場。
日本はこれが株式と一緒でなかったらかデリバティブで出遅れたという見方。
より機動的な売買が可能にはなるかも知れない。
しかし、リスク許容度をどうするのかの課題は規制改革推進会議で話し合われたのだろうか。
ソニーや日立と大豆やトウモロコシ、あるいは原油や白金などの先物を同列で論じられるのだろか。
「デリバで出遅れた」というのは売り手の論理。
「利便性が高まる」のも売り手の論理。
買い手の論理と安全性不在のなかで物事が進むとしたら、これは個人的には反対の立場にならざるを得ない。
日本の個人金融資産が鵜の目鷹の目で狙われてきた歴史をまた繰り返すのだろうか。
そもそも・・・。
株と商品先物は明らかに異なる存在ということを再認識するべきだろう。
「商品先物で資産形成?」。
どうもシックリとこない。
規制改革推進会議は一億総投機国家をつくるつもりなのだろうか。
もっとも同会議は「東商取」の市場運営能力に疑問符を付けたという。
前期まで3期連続赤字の東商取。
JPXは総合取引所の創設に向け統合協議に入るという。
この行方は興味深い。
 
 
NYダウは125ドル安の25191ドルと続落。
NASDAQは31ポイント安の7437ポイントと反落。
S&P500は15ポイント安の2740ポイントと5日続落。
ダウ輸送株指数は198ポイント安の10237ポイント。
SOX指数は0.53%の反落。
3市場の売買高は79億株。
CME円建ては大証比255円高の22175円。
ドル建ては大証比285ポイント高の22205ポイント。
225先物大証夜間取引は日中比240円高の22160円。
ドル円は112.43円。
10年国債利回りは3.171%。
 
 
◇━━━ カタリスト━━━◇
 
HEROZ(4382)・・・動兆
 
HEROZに注目する。
同社はAI技術を中核に市場予測などBtoBサービスを提供。
「将棋ウォーズ」等頭脳ゲームアプリのBtoC分野は撤退。
しかしBtoBの金融や建設、エンタメ業界等は幅広く拡大。
日本ディープラーニング協会へ7月参画。
深層学習の普及に期待感。
 


(兜町カタリスト櫻井)

 
a