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NYダウ127ドル安と続落、決算銘柄が重し
【市況】NYダウ127ドル安と続落、決算銘柄が重し


28日のNYダウ工業株30種平均は続落し、前日比127ドル59セント(0.4%)安の3万4930ドル93セントで終えた。新型コロナウイルスのインド型(デルタ型)の感染拡大による世界経済の先行き懸念から売りが優勢になった。
 
米国ではフロリダやテキサスなど経済規模の大きい州で新規感染者の増加が鮮明となっている。米アルファベット傘下のグーグルは28日、従業員の出社再開の時期を9月から10月18日に延期し、ワクチン接種を出社の条件とすることを明らかにした。他の企業の出社再開に影響を与える可能性があり、経済活動の正常化の動きが遅れるとの見方が強まった。
 
前日夕以降に発表された4〜6月期決算を受けて一部の銘柄が売られ、ダウ平均の重しになった。アップルは売上高、純利益ともに同四半期としては過去最高を記録したが、7〜9月期の業績鈍化見通しが嫌気された。マクドナルドも市場予想を上回る好決算だったが、人手不足をめぐる懸念などが意識された。足元で上昇が目立っていたクレジットカードのアメリカン・エキスプレス(アメックス)とビザも安い。
 
一方、グーグル親会社アルファベットは、1株当たり利益が市場予想を大幅に上回ったことを好感して買われ、ナスダックの上昇を支えた。また、純損益が7四半期ぶりに黒字を回復したボーイングも上昇し、ダウの下値を抑えた。
 
米連邦準備理事会(FRB)は28日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で金融政策の現状維持を決めた。FRBのパウエル議長は会合後の記者会見でテーパリング(量的緩和の縮小)の開始に向けて「今後複数の会合で経済情勢の進捗を確認する」と表明した。おおむね想定の範囲内だったため、株式市場の反応は限られた。
 
ナスダック総合株価指数は反発し、前日比102.008ポイント高の1万4762.584で終えた。前日に好決算を発表した銘柄が買われ、指数を押し上げた。検索サイトのアルファベットは3%高となり連日で上場来高値を更新した。半導体のアドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)は8%高と急伸し、エヌビディアなど他の半導体関連株にも買いが波及した。
 
 
 
NYダウ工業株30種(ドル)
34,930.93−127.59
S&P500種
4,400.64−0.82
ナスダック
14,762.584+102.008
NY金(ドル/トロイオンス)
1,799.70−0.10
NY原油(ドル/バレル)
72.42+0.0328日 18:24
円・ドル
109.91 - 109.93−0.06

 

【シカゴ日本株先物概況】


 
28日のシカゴ日経平均先物は反発した。9月物は前日比200円高の2万7790円で引け、28日の大取終値を260円上回った。
疾病管理予防センター(CDC)による室内でのマスク着用に関するガイダンス変更を受け新型コロナ・デルタ株流行への警戒感が再燃したほか、連邦準備制度理事会(FRB)が連邦公開市場委員会(FOMC)で緩和縮小の道筋を示すとの思惑などから金利上昇を警戒し、寄り付き後、下落した。その後、FOMCの声明やパウエル議長の会見で、FRBの金融緩和を辛抱強く維持する姿勢が再表明され金利が低下に転じると、ダウは下げ留まった。一方で、円安に加え、28日の米株式市場でナスダック総合株価指数が反発し買いを支えた。
 
シカゴ日経225先物9月限 (円建て)
27790 ( +260 )
シカゴ日経225先物9月限 (ドル建て)
27810 ( +280 )
( )は大阪取引所終値比
 



【欧州株式市場】

 
■イギリス・ロンドン株価指数
FTSE100 7016.63(+20.55)
28日のFTSE100種総合株価指数は3営業日ぶりに反発した。前日の終値に比べ20.55ポイント(0.3%)高の7016.63で引けた。新型コロナウイルスに伴う英国の入国規制が緩和されることを好感し、構成銘柄の約7割が上昇した。鉱業株の上昇が株価指数を押し上げた。
 
個別銘柄では、鉱業のフレスニージョは約7%上げた。2021年12月期通期の生産見通しを据え置いたことが好感された。保険のセント・ジェームズ・プレイスは、21年1〜6月期の良好な業績を発表し5%超上昇した。銀行のバークレイズも買われた。21年1〜6月期に市場予想を上回る大幅増益となったことなどが材料視された。
 
一方、日用品のレキットベンキーザーは3.2%安、前日に引き続き売られた。複数のアナリストが投資評価を引き下げたことが嫌気された。金融大手HSBCホールディングスが1.7%安、民放大手ITVが1.3%安とさえなかった。
 
 
 
■ドイツ・フランクフルト株価指数
DAX 15570.36(+51.23)
28日のドイツ株式指数(DAX)は3営業日ぶりに反発した。終値は前日と比べて51.23ポイント(0.3%)高の1万5570.36だった。
 
個別では、エネルギー関連のシーメンス・エナジーが大幅高だった。航空エンジン大手のMTUエアロ・エンジンズの上昇も目立った。ドイツ銀行は、2021年4〜6月期の利益が市場予想を上回り朝方は上昇していたが、午後に下げに転じた。
 
 
 
■フランス・パリ株価指数
CAC40 6609.31(+77.39)
 
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