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小反落、ハイテク株中心に売り優勢
東京株式(前引け)=小反落、ハイテク株中心に売り優勢
21日午前の日経平均株価は反落し、前日比93円84銭安の2万9161円71銭で前場を終えた。
 
きょうは前日の米国株市場では米10年債利回りの上昇などを背景にナスダック総合指数が小幅ながら6日ぶりに反落したことで、ハイテク株中心に売り優勢の地合いとなった。ただ、日経平均は朝方に2万9000円トビ台まで売られた後は先物絡みで買いが入り下げ渋る展開となり、前引け段階では下げ幅が100円未満にとどまった。
 
原油高騰を背景に資源関連株に買いが入り全体相場を支えた。一方、半導体関連が利食われたほか、空運や食料品セクターなどへの売りが目立っている。
 
20日の米株式市場では決算を発表したオランダの半導体回路の露光装置大手であるASMLホールディングの株価が下落した。この流れを受けて、レーザテクなど日本の半導体関連銘柄も売られ、投資家心理の悪化につながった。
 
21日の香港株式市場では、不動産の中国恒大集団が3週間ぶりに売買を再開した。売買開始直後に13%を超える下げとなった。中国不動産市場をめぐる信用不安への懸念は根強く、日本株全体の重荷となった。
 
午前の中ごろに日経平均は下げ渋る場面もあった。日足チャートでは2万9100円台に下降する25日移動平均線が位置しており、この近辺でのもみ合いといったところ。
 
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も下落した。前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆1096億円、売買高は4億7043万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1080と、全体の5割弱を占めた。値上がりは957、変わらずは143だった。
 
 
業種別株価指数(33業種)は空運業、食料品、精密機器などが下落。上昇は石油・石炭製品、鉱業、非鉄金属など。
 
個別では、東京エレクトロン、レーザーテックやアドバンテストなど半導体関連株が売られ、塩野義製薬も軟調。ファストリ、リクルートホールディングスも値を下げた。ミダックホールディングスが急落、クリエイト・レストランツ・ホールディングスやシンプレクス・ホールディングスなども大幅安となっている。
 
半面、売買代金トップのソフトバンクグループは強弱感対立のなか前引けは小幅プラス圏で着地。ベイカレント・コンサルティングも堅調。サインポストがストップ高に買われ、コアも値を飛ばした。エンビプロ・ホールディングスも物色人気。通信や電力といったディフェンシブ株は上昇が目立った。
 
東証2部株価指数は前日比23.72ポイント安の7734.73ポイントと5日ぶり反落した。
出来高は8276万株。値上がり銘柄数は147、値下がり銘柄数は230となった。
 
個別では、ニッチツがストップ安。SDSホールディングス、パシフィックネット、サイバーステップ、マナック・ケミカル・パートナーズは年初来安値を更新。倉庫精練、リヒトラブ、光陽社、マーチャント・バンカーズ、グローバルダイニングは値下がり率上位に売られた。
 
一方、フクビ化学工業が一時ストップ高と値を飛ばした。アートスパークホールディングス、ウェルス・マネジメント、テクノスマートなど4銘柄は年初来高値を更新。丸順、DNAチップ研究所、日鍛バルブ、ダイハツディーゼル、コメ兵ホールディングスが買われた。
 
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