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NYダウ続落69ドル安 FOMCを控えて様子見ムード 
【市況】NYダウ続落69ドル安 FOMCを控えて様子見ムード 
 
25日のNYダウ工業株30種平均は続落し、前日比69ドル84セント安の2万6492ドル21セントで終えた。
この日のNYダウは高寄りして開始した。石油輸出国機構(OPEC)加盟・非加盟国による会合での増産見送り決定を受け、供給逼迫懸念から原油先物価格が上昇。これを眺めてエネルギー株が買われ、相場の上げを主導した。
原油先物価格の上昇を受け収益改善への期待から石油のシェブロンも買われ、ダウ平均は72ドル高まで上げ幅を広げる場面があった。
また、米長期金利の指標である10年物の米国債利回りが早朝に一時3.11%と5月中旬以来の高水準を付け、利ざや拡大につながるとの見方から銀行株に買われた。
 
ただ、中盤以降は新たな買い材料が乏しく、徐々に売りが優勢となった。26日に米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を控え、利益確定売りが優勢になった。貿易摩擦を巡る警戒感も相場の重荷だった。
 
米連邦準備理事会(FRB)は26日までFOMCを開く。市場では追加利上げが確実視されているものの、会合後に示す金融政策の見通しなどを見極めたいとの雰囲気が強かった。ダウ平均は前週に連日で最高値を更新しており、FOMCの結果を控えて「目先の利益を確定する売りが出やすかった」との指摘があった。
 
トランプ米大統領は25日、国連総会で一般討論演説に臨み「貿易不均衡は容認できない」などと通商政策に対する強硬姿勢を改めて強調した。中国など主要国との貿易摩擦の長期化を懸念した売りを誘う場面があった。
 
ナスダック総合株価指数は続伸し、前日比14.223ポイント高の8007.471で終えた。アマゾン・ドット・コムが2%あまり上昇したほか、アルファベット(グーグル)やアップルなど主力株の一角が買われて指数を支えた。
 
セクター別では、小売やエネルギーが上昇する一方で自動車・自動車部品や半導体・半導体製造装置が下落した。
 
個別では、アパレルのマイケル・コース(KORS)は、イタリアの高級ブランドであるヴェルサーチと21億ドルで買収合意し上昇。コーヒーチェーンのスターバックス(SBUX)は、経営幹部の解雇を含む組織改革を検討していることが報じられ買われた。
 
一方で、半導体のインテル(INTC)は、一部アナリストによる投資判断引き下げを受け下落した。SNSのフェイスブック(FB)は、傘下の写真共有アプリ「インスタグラム」の共同創業者2名が辞任し売られた。
 
NYダウ工業株30種(ドル)
26,492.21−69.84
S&P500種
2,915.56−3.81
ナスダック
8,007.471+14.223
 
米10年債利回り(%)
3.0983 +0.02
米2年債利回り(%)
2.8432 +0.03
 
NY金(ドル/トロイオンス)
1,205.10+0.70   
NY原油(ドル/バレル)
71.92−0.36
円・ドル
112.97 - 112.98   +0.05


 

【シカゴ日本株先物概況】

シカゴ日経平均先物は反発した。
12月物は前日比110円高の2万3810円で取引を終え、大阪取引所の終値を70円上回った。NYダウ工業株30種平均は続落したものの、ナスダック総合株価指数は続伸した。
外国為替市場で円安基調が続いたうえ、日本株の割安感が意識されていることもあって買いが優勢になった。
 
シカゴ日経225先物12月限 (円建て)
23810 ( +70 )
シカゴ日経225先物12月限 (ドル建て)
23840 ( +100 )
( )は大阪取引所終値比
 



【欧州株式市場】

■イギリス・ロンドン株価指数
FTSE100 7507.56(+49.15)
FTSE100種総合株価指数は反発した。前日24日の終値に比べ49.15ポイント高の7507.56で引けた。構成銘柄の半数以上は上昇した。日中を通して徐々に上げ幅を広げた。
原油相場が一時3年10カ月ぶりの高値をつけたことから石油株が買われ、株価指数の上げに大きく寄与した。
 
個別銘柄では、石油のBP が2.9%高とロイヤル・ダッチ・シェルは2.4%高と朝方から買いが広がった。
M&A(合併・買収)関連の銘柄と良好な業績を示した銘柄の値上がりが大きくなった。衣料小売りのネクストは7%超上がった。上期に増益となり、8月と9月初めの業績も好調だった。通期の利益見通しも引き上げ、好感された。
 
鉱業関連株も上昇した。24日にカナダの金鉱大手バリック・ゴールドとの合併で合意したランドゴールド・リソーシズは、4.6%とこの日も大幅高となった。資源商社のグレンコアは、新たな自社株の買い戻し計画を発表し上昇した。過去2日間で大幅に下落した外食デリバリーサービスのジャスト・イートは買い戻された。医薬品株も堅調だった。
 
半面、原油高による燃料費高騰のあおりを受け、空運株は軟調。欧州航空大手インターナショナル・エアラインズ・グループ(IAG)は4.0%安、英格安航空大手イージージェットも3.4%安だった。
 
 
 
■ドイツ・フランクフルト株価指数
DAX 12374.66(+23.84)
ドイツ株式指数(DAX)は反発した。終値は前日24日と比べて23.84ポイント高の12374.66だった。朝方から小幅高で推移した。
 
個別では、24日に構成銘柄に加わったオンライン決済サービスのワイヤーカードが、前日に引き続き買われ5%近く上がった。IT(情報技術)のSAPの値上がりも目立った。
一方で、自動車のBMWは5%超下がった。通期の業績予想を下方修正すると発表したことが嫌気された。原油高で燃料コストの負担増が懸念される航空のルフトハンザも大幅安となった。
 
 
■フランス・パリ株価指数
CAC40 5479.10(+2.93)
 
 
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