上値の重い展開か
上値の重い展開か |
28日の日経平均株価は3日続落。終値は前日比67円安の2万3418円だった。
前日の米国株下落や欧米のコロナ感染拡大を受けて売りが先行した。その後は下値が25日移動平均線(2万3445円)を割り込んだことで押し目買いが入りじわりと持ち直しへ。好決算銘柄がある程度相場を下支えしており一方的に売り込まれる状態ではなさそうだ。
明日29日の日経平均株価は上値の重い展開か。
欧米での新型コロナウイルスの感染再拡大による経済への懸念が尾を引くとみられる。米大統領選挙など不透明要因を見極めたいとの空気も根強く、積極買いは期待しにくい。
一方、日銀会合の結果発表があるほか、米国市場ではアップルやアマゾンなど、主力グロース銘柄の決算発表が集中する。日銀会合は、金融政策は現状維持が濃厚で、注目は引け後の黒田総裁の会見になる。欧州ではECB理事会もあり、これらを前にして、手掛けづらさがより一層強まるだろう。
本日引け後に上方修正を発表したソニーなどが注目を集めるだろうが、全体は今晩の米国株の値動きを反映した後は、動意に乏しい展開を予想する。
市場では、「欧米での新型コロナ感染拡大という実態悪でNYダウや独DAX指数は調整入りしており、海外株が崩れれば、日本株への影響は避けられない」との声が聞かれた。
■上値・下値テクニカル・ポイント(28日現在)
23800.63 ボリンジャー:+2σ(25日)
23671.13 新値三本足陽転値
23623.33 ボリンジャー:+1σ(25日)
23528.87 ボリンジャー:+1σ(13週)
23518.94 ボリンジャー:+1σ(26週)
23504.83 6日移動平均線
23469.74 均衡表転換線(日足)
23446.04 25日移動平均線
23418.51 ★日経平均株価28日終値
23338.50 均衡表基準線(日足)
23302.15 均衡表転換線(週足)
23268.74 ボリンジャー:-1σ(25日)
23199.57 13週移動平均線
23159.48 均衡表雲上限(日足)
23100.90 75日移動平均線
23091.45 ボリンジャー:-2σ(25日)
22914.15 ボリンジャー:-3σ(25日)
22870.27 ボリンジャー:-1σ(13週)
22646.11 均衡表雲下限(日足)
22540.96 ボリンジャー:-2σ(13週)
22538.17 26週移動平均線
22211.66 ボリンジャー:-3σ(13週)
21998.46 200日移動平均線
ローソク足は2日連続で陽線を引いたが、ザラ場高値と安値は前日のレンジ内に収まり、膠着感が一段と強まった格好。下降を続ける5日線が上値を圧迫するとともに終値が25日線を下回ったほか、パラボリックが2日連続で売りサインを点灯したこともあり、明日は短期的な売り圧力増大が警戒される。
一方、下値に関しては、真下を横ばいに走る日足一目均衡表の基準線(2万3338円49銭)がサポートの目安となりそうだ。