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109円安、利益確定売り先行
東京株式(前引け)=109円安、利益確定売り先行

22日午前の日経平均株価は反落し、午前の終値は前日比109円87銭安の2万8646円99銭だった。
前日の日経平均株価が終値ベースで30年5カ月ぶりの高値に上昇したこともあり、利益確定売りが出やすくなっている。日経平均の下げ幅は一時200円を超えた。ただ、相場の先高観が根強く、売りが一巡した後は押し目買いが入って下げ渋った。
 
英紙タイムズが東京五輪について「日本政府が新型コロナウイルスの感染で中止せざるを得ないと内々に結論づけた」と報じ、電通グループや京急など関連株に売りが出た。
 
取引開始直後の売り注文が一巡した後は下げ渋ったが、利益確定売りや週末に伴う持ち高調整の売りを吸収する勢いはなく、マイナス圏での値動きに終始した。
 
来週から国内主要企業の決算発表が本格化するため、買いを控える雰囲気もあった。市場では「割高感のあるハイテク株の一角が売られ、ディフェンシブ株が買われている」との見方があった。
 
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)はともに反落した。
 
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆2429億円、売買高は6億4061万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1360と、全体の約6割強を占めた。値上がりは707、変わらずは115銘柄だった。
 
業種別株価指数(33業種)は鉱業、鉄鋼、保険業などが下落し、上昇は海運業、石油・石炭製品、化学など。
 
個別銘柄では、太陽誘電、TDKが安かった。国際帝石、日本製鉄、ソニー、東エレク、ファーストリテ、トヨタが値を下げた。東京海上、三菱UFJ、三井住友や野村も売られ、ソフトバンクG、エムスリーが利益確定売りに押された。
 
一方、日用品事業を売却すると伝わった資生堂が大幅高。富士フイルム、花王も買われた。
郵船、ENEOS、出光興産、任天堂が高く、パナソニックは連日の大幅高。東電力HDが値を飛ばした。
 
東証2部株価指数は前日比26.22ポイント安の6791.60ポイントと4日ぶり反落した。
出来高8425万株。値上がり銘柄数は173、値下がり銘柄数は208となった。
 
個別では、那須電機鉄工、指月電機製作所、ヒラノテクシード、伊勢化学工業、タカトリが売られた。
 
一方、JESCOホールディングス、日本ケアサプライ、パシフィックネット、神鋼環境ソリューションが昨年来高値を更新。オーケーエム、セキド、スガイ化学工業、SANEI、千代田化工建設が買われた。

 
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