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256円高と続伸、欧米株高や円安進行を好感
東京株式(前引け)=256円高と続伸、欧米株高や円安進行を好感

3日午前の日経平均株価は続伸し、前日比256円13銭高の2万2581円74銭で前場を終えた。
2日の米株式市場では、経済回復への期待からNYダウが上昇した。また、外国為替市場で円相場が1ドル=108円70銭前後と前日夕方に比べ1円近い円安水準となった。これを受け、日経平均株価も輸出関連株への買いも入った。一時前日比500円近い上昇で2万2800円台に乗せる場面があった。ただ、買い一巡後は上昇幅が縮小した。
 
新型コロナウイルスの感染拡大の影響でダメージを受けた米経済を巡り、トランプ米大統領が週内にも追加の救済策の議論を始めると日本時間早朝に報じられ、経済再開への期待感が強まった。前日の米ダウ工業株30種平均が3カ月ぶり高値を付けたこともあり、投資家心理が好転した。
 
ただ、市場では大幅高に意外感を唱える声も多かった。「企業の業績見通しをもとにした株価のバリュエーション(投資尺度)が分からないまま、短期筋による買いが買いを呼ぶ『空中戦』が続いている」。
 
5月のユニクロ既存店売上高が「最悪期を脱した」と受け止められ、値がさのファーストリテ株が買われたため、日経平均の上昇率はTOPIXを上回った。時間の経過とともにマイナスに転じる銘柄が増え、「日経平均ほどきょうの地合いは強くはない」との声も出ていた。
 
日経平均を東証株価指数(TOPIX)で割って算出するNT倍率(現物)は取引時間中に一時14.19倍まで上昇し、取引時間中としては3月10日に付けた直近の最高水準(14.20)近くに達した。
 
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も続伸した。
 
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆3628億円、売買高は7億6618万株。東証1部の値上がり銘柄数は887と全体の約4割にとどまる一方、値下がりが1197と5割を超えた。変わらずは83銘柄だった。
 
業種別株価指数(全33業種)では、非鉄金属、輸送用機器、ゴム製品の上昇が目立った。下落はパルプ・紙、食料品、電気・ガス業など。
 
個別銘柄では、ファーストリテが堅調。マツダや日産自、SUBARUなど自動車が買われた。ブイキューブは上伸した。日精工やNTN、ジェイテクトも上昇。板硝子やAGCも上げた。三菱UFJ、三井住友、オリックス、ブリヂストンも買われた。東エレク、キーエンス、住友電も高い。
 
半面、ソフトバンクG、神戸物産、北海電、中国電がさえない。武田、王子HD、アサヒも軟調。レーザーテックが売られ、ソニーは小幅安、富士通が下げ、王子HDが売られた。
 
東証2部株価指数は前日比18.47ポイント高の6291.79ポイントと3日続伸した。
出来高8782万株。値上がり銘柄数は205、値下がり銘柄数は198となった。
 
個別では、フルスピードが一時ストップ高と値を飛ばした。北海道コカ・コーラボトリング、ODKソリューションズ、パス、ベース、フマキラーなど6銘柄は年初来高値を更新。黒田精工、ぷらっとホーム、ジェコー、ショクブン、NCS&Aが買われた。
 
一方、日本インシュレーション、テクノフレックス、武蔵野興業、TBグループ、日本アビオニクスが売られた。
 
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