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もみ合い展開か

もみ合い展開か
5日の日経平均株価は反発し、2万7820円(前週末比42円高)引けとなった。前週末2日の米国株式は高安まちまちながら、円高・ドル安が重しとなり、寄り付き直後に下げ幅は70円を超えた。その後すかさず切り返し、いったん上げに転じた。
11月の国内ユニクロ既存店売上高が前年同月比3.8%減となったファーストリテが朝安後にプラス浮上し、指数を支えた面がある。午後は前週末終値近辺でもみ合う場面が目立ち、大引けにかけてやや強含んだが、上値は限定された。
新規の手掛かり材料に乏しく、総じて様子見気分となった。テクニカル上では、25日移動平均線(2万7863円)に上値を抑えられた格好ながら、とりあえず75日線(2万7636円)が下値支持線として意識される。
 
5日は、中小型株は結構荒れた。多くの投資家の関心が本日深夜の日本対クロアチア戦であったとしても、人気どころの銘柄がこれだけ崩れれば、普通はリバウンドを期待した買いが入るだろう。来週以降のIPOラッシュに備えた換金売りが早めに出たようにも見えるが、いずれにしてもきょうの人気銘柄の急落は印象が悪い。あすは買われるかもしれないが、短期的には個別のポテンシャルやテクニカル要因は度外視して、マネーゲームの様相が一段と強まる可能性が高い。中小型はかなりのハイリスク・ハイリターン市場とみておいた方が良いだろう。
 
あす6日の日経平均株価はもみ合い展開か。
6日に米11月ISM(サプライマネジメント協会)非製造業景況感指数や米10月貿易収支などの経済指標の発表を控え、様子見気分に傾く可能性がある。
さらに、来週13日の米11月CPI(消費者物価指数)や13−14日開催のFOMC(米連邦公開市場委員会)まで手控え姿勢で臨む投資家も多い。一方、中国で新型コロナウイル感染症対策としての規制が緩和されつつあり、中国経済再開に向けた動きは下支え要因として意識されよう。
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(5日現在)
 
29231.81  ボリンジャー:+3σ(13週)
29111.60  ボリンジャー:+2σ(26週)
28807.90  ボリンジャー:+3σ(25日)
28618.79  ボリンジャー:+2σ(13週)
28493.05  ボリンジャー:+2σ(25日)
28280.38  ボリンジャー:+1σ(26週)
28178.19  ボリンジャー:+1σ(25日)
28082.21  均衡表転換線(日足)
28005.77  ボリンジャー:+1σ(13週)
27997.34  6日移動平均線
27863.34  25日移動平均線
 
27820.40  ★日経平均株価5日終値
 
27741.69  均衡表基準線(日足)
27738.76  均衡表雲上限(週足)
27636.61  75日移動平均線
27587.46   新値三本足陰転値
27548.49  ボリンジャー:-1σ(25日)
27449.17  26週移動平均線
27422.37  均衡表雲上限(日足)
27392.75  13週移動平均線
27371.50  均衡表基準線(週足)
27369.86  均衡表転換線(週足)
27233.64  ボリンジャー:-2σ(25日)
27210.00  200日移動平均線
 
ローソク足は小陽線を引いたが、25日移動平均線を上回る場面はなく、上値は重かった。25日線割れは2営業日連続。反面、25日線は上向きをキープしたほか下値は先週末水準から切り上がり、一定の押し目買い需要も確認された形となった。東証プライム市場の騰落レシオ(25日ベース)が102.80%と中立圏中央の100%近くに位置しており、足元の強弱感対立が窺える。
 
 
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