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NYダウ831ドル安、金利高や貿易摩擦に懸念
【市況】NYダウ831ドル安、金利高や貿易摩擦に懸念

10日のNYダウ工業株30種平均は大幅に続落し、前日比831ドル83セント安の2万5598ドル74セントで終えた。下落幅は2月8日以来の大きさだった。
 
この日のNYダウは序盤から下落基調をたどり、全面安となった。朝方発表された9月の米卸売物価指数(PPI)が前月比0.2%増と堅調だったことや低調な米国債入札を受けて長期金利が一時上昇し、企業業績が圧迫されるとの警戒感から、割高感の強いハイテク株を中心に売りが広がった。午後3時以降に売りに拍車がかかった。前日比の下げ幅は、取引終了までの1時間に400ドル台から800ドル台に拡大した。
 
 
ダウ平均とS&P500種株価指数が、下値支持線とされる50日移動平均を下回った段階で「テクニカル分析に基づく売りを誘った」との指摘があった。「アルゴリズム(自動計算)に従った機械的な売りも出ていた」という。
 
株売りのきっかけとなったのは長期金利の上昇だ。米10年物国債利回りは一時3.24%と前日比0.04%上昇した。金利が上昇するとPERが高いハイテクなど「モメンタム株」の割高感が意識されやすい。モメンタム株とは成長期待が高く、値動きに勢いがある銘柄を指す。ネットフリックスは8%安、アマゾン・ドット・コムは6%安、マイクロソフトとアルファベットは5%安となった。
 
米中摩擦への警戒感の高まりも売りを誘った。10日朝、ムニューシン米財務長官は中国が為替操作をしないよう徹底的に求める方針を示したと報じられた。米国が中国への強硬姿勢を強めるとの見方が広がった。中国の景気減速も重荷となり、中国事業の比率が高い銘柄が売られた。航空機のボーイングや工業製品・事務用品のスリーエム(3M)、スポーツ用品のナイキ、建機のキャタピラーなどが急落した。
 
米国株の予想変動率を示す変動性指数(VIX)が前日から約4割上昇の22.5を付ける場面があった。同指数は投資家心理を測る指標となる。20を超えると不安心理が高まった状態とされ、VIXの上昇もリスク回避姿勢を強めた。
 
ナスダック総合株価指数は大幅に反落し、前日比315.966ポイント安の7422.050と5月下旬以来の安値で終えた。下落率は2016年6月下旬以来ほぼ2年4カ月ぶりの大きさとなった。
 
セクター別では全面安となり、特に耐久消費財・アパレルやソフトウェア・サービスの下落が目立った。
 
個別では、小売大手のシアーズ・ホールディングス(SHLD)は、破産申請の準備を進めていることが明らかとなり大幅下落となった。短文投稿サイトのツイッター(TWTR)、検索大手のアルファベット(GOOGL)、ネット小売のアマゾン(AMZN)はバークレイズのアナリストが7-9月期決算の不振を予想し軒並み下落。中国での売上比率の大きい航空機メーカーのボーイング(BA)や建設機械のキャタピラー(CAT)が軟調推移となった。
 
NYダウ工業株30種(ドル)
25,598.74−831.83
S&P500種
2,785.68−94.66
ナスダック
7,422.050−315.966
 
米10年債利回り(%)
3.1686 -0.039
米2年債利回り(%)
2.8483 -0.041
 
NY金(ドル/トロイオンス)
1,193.40+1.90   
NY原油(ドル/バレル)
72.63−0.54
円・ドル
112.19 - 112.20−0.88


 

【シカゴ日本株先物概況】

シカゴ日経平均先物は大幅続落した。
12月物は前日比725円安の2万2800円で引け、中心限月物終値ベースで約1カ月ぶりの安値をつけた。10日の大取終値を730円下回った。
米長期金利の上昇や米中貿易摩擦への警戒感から投資家心理が悪化し、米株とともに売られた。
この日の12月物安値は2万2745円、高値は2万3595円。
 
シカゴ日経225先物12月限 (円建て)
22800 ( -730 )
シカゴ日経225先物12月限 (ドル建て)
22835 ( -695 )
( )は大阪取引所終値比
 

【欧州株式市場】

■イギリス・ロンドン株価指数
FTSE100 7145.74(−91.85)
FTSE100種総合株価指数は米株安を眺め大幅に反落した。前日の9日終値に比べ91.85ポイント安の7145.74で引けた。構成銘柄の約8割が下落した。
午前のFT指数は7200台の前半で小動きが続いた。午後に入って米株価が下落すると連れ安となり、この日の安値で引けた。
 
英国の欧州連合(EU)離脱をめぐる交渉での進展に期待が高まり、ポンドが上昇した。通貨高で業績に悪影響を受ける多国籍企業銘柄が売られた。鉱業株と石油株の値下がりが株価指数を押し下げた。
 
個別銘柄では、包装資材大手モンディが8.7%安。英高級衣料バーバリーは8.1%安、中国の景気減速に不安が広がるなか、同国での消費減退が懸念される高級ブランド銘柄が欧州各国市場で売られた。医療・安全装置メーカーのハルマは6.8%安、鉱業のアントファガスタは5%安と目立った。多国籍企業の酒類のディアジオと日用品のレキットベンキーザーも売られた。
 
半面、英ホームセンター大手キングフィッシャーは3.7%高、通信のBTグループは3.6%高。ユナイテッド・ユーティリティーズ・グループなど公益企業株も上昇した。銀行のロイズ・バンキング・グループは3.2%高と買われた。
 
 
■ドイツ・フランクフルト株価指数
DAX 11712.50(−264.72)
ドイツ株式指数(DAX)は大幅反落した。終値は前日9日と比べて264.72ポイント安の11712.50だった。3銘柄を除くすべての銘柄が下落した。
世界的な景気減速が懸念され売りが広がった。午後には下げ幅が広がった。
 
個別では、オンライン決済サービスのワイヤーカードは14%安。IT(情報技術)のSAPとアディダスの値下がりも大きくなった。
一方で、最高経営責任者(CEO)が超高速の次世代通信規格「5G」について2020年に参入すると語ったドイツテレコムは買われた。医薬・化学大手の独メルクと医薬・農薬大手のバイエルも上昇した。
 
 
■フランス・パリ株価指数
CAC40 5206.22(−112.33)
フランスの株価指数CAC40の終値が前日に比べて2%以上下落した。
 


 
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