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NYダウ6ドル安、IBM急落が重し
【市況】NYダウ6ドル安、IBM急落が重し
 
 
21日のNYダウ工業株30種平均は小幅に3日ぶりに反落し、前日比6ドル26セント安の3万5603ドル08セントで終えた。
 
前日に取引時間中の史上最高値を約2カ月ぶりに更新したため、利益確定の売りが出やすい中、ダウは朝方からエネルギー株などに売りが膨らむ展開。前日発表の四半期決算が低調な内容と受け止められたIBMが急落し、ダウの重しとなった。
IBMは2021年7〜9月期決算で売上高が市場予想に届かず、前日比10%下落した。1銘柄でダウ平均を90ドル近く押し下げた。
 
ただ、ダウ平均の下値は堅かった。朝方発表の週間の新規失業保険申請件数は29万件と前週から6000件減り、20年3月に新型コロナウイルスの感染が本格的に拡大して以降の最低を更新した。米景気回復が続いているとの見方が強まった。
 
米債券市場で長期金利は一時1.68%と5月以来の水準に上昇したが、株式相場の反応は限られた。米原油先物相場は下落した。原油高がインフレ懸念を招いていただけに、投資家心理の改善につながった面もあった。
 
雇用回復の期待からスポーツ用品のナイキやホームセンターのホーム・デポなど消費関連株が上昇した。スマートフォンのアップルとソフトウエアのマイクロソフトも買われた。一方、建機のキャタピラーや化学のダウなど景気敏感株の一角には売りが出た。
 
市場では「全体的な決算の堅調さが下支え要因。今後の決算に期待しながら、利益確定も少し出ている状況ではないか」との声が聞かれた。
 
ナスダック総合株価指数は反発し、前日比94.022ポイント(0.6%)高の1万5215.700で終えた。前日夕に発表した決算で売上高や純利益が四半期として過去最高となった電気自動車のテスラが上昇した。半導体のエヌビディアと動画配信のネットフリックスも上昇が目立った。
 
S&P500種株価指数は7日続伸した。前日比13.59ポイント(0.3%)高の4549.78で終え、9月2日以来となる過去最高値を更新した。
 
 
 
NYダウ工業株30種(ドル)
35,603.08−6.26
S&P500種
4,549.78+13.59
ナスダック
15,215.700+94.022
NY金(ドル/トロイオンス)
1,781.90−3.00
NY原油(ドル/バレル)
82.48−0.0221日 18:19
円・ドル
113.97 - 113.98−0.14
 
 

【シカゴ日本株先物概況】



21日のシカゴ日経平均先物は続落した。
12月物は前日比675円安の2万8625円で引け、21日の大取終値を105円下回った。21日の米株式相場でNYダウ工業株30種平均は、中国の不動産会社の破たん懸念や高インフレの長期化への脅威も良好な企業決算が相殺し、引けにかけてダウは下げ幅を縮小した。
反落して始まり、日経平均先物にも売りが先行した。その後は米株買いが優勢になるにつれ下げ渋った。円高も弱材料だった。
 
 
シカゴ日経225先物12月限 (円建て)
28625 ( -105 )
シカゴ日経225先物12月限 (ドル建て)
28645 ( -85 )
 ( )は大阪取引所終値比
 




【欧州株式市場】
 
■イギリス・ロンドン株価指数
FTSE100 7190.30(−32.80)
21日のFTSE100種総合株価指数は3日ぶりに反落した。前日の終値に比べ32.80ポイント(0.5%)安の7190.30で引けた。中国恒大集団の経営危機への不安から下落したアジア市場の流れを引き継ぎ、売りが先行した。構成銘柄の5割超が下げた。
 
主力の資源株が売られ、指数の下げ圧力になった。銅と原油の相場が大幅安となり、鉱業株と石油株に売りが膨らんだ。
 
個別銘柄では、銅の下落を受け、資源大手リオティントリオ・ティントは、複数のアナリストが目標株価を引き下げたことも響き5%近く下落した。BHPグループ(3.7%安)、同グレンコア(2.5%安)など資源株が下げを主導。住宅大手バラット・デベロップメンツも3.1%安と売られた。
 
一方、医薬品株は上昇した。ヘルス・安全装置関連のハルマの上げが目立った。
前日まで売り込まれた航空大手インターナショナル・エアラインズ・グループ(IAG)も1.7%高と買われた。
 
 
 
■ドイツ・フランクフルト株価指数
DAX 15472.56(−50.36)
21日のドイツ株式指数(DAX)は3日ぶりに反落した。終値は前日と比べて50.36ポイント(0.3%)安の1万5472.56だった。
 
個別では、IT(情報技術)のSAPが安かった。米国市場で同業のIBMが大幅に下落し、売りが波及した。重電のシーメンスの下げも目立った。
一方、医療機器のザルトリウスは高かった。医薬・化学大手のメルクは、アナリストが投資判断を引き上げたことを手掛かりに上げた。
 
 
 
■フランス・パリ株価指数
CAC40 6686.17(−19.44)
 
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