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120円安と反落、米株安など受け利益確定売り
東京株式(前引け)=120円安と反落、米株安など受け利益確定売り

18日午前の日経平均株価は反落し、前日比120円24銭安の2万2720円88銭で前場を終えた。
 
きょう前場の東京株式市場は利益確定の売りが優勢だった。朝方は日経平均が前日終値を上回る場面もあったものの、買いは続かずに前場後半は漸次水準を切り下げる展開となった。
 
中国・上海株式相場が景気の先行き警戒感から18日午前の上海総合指数が一時前日比2%あまり下落。年初来安値を下回った。下げ足を速めたのをきっかけに、海外ヘッジファンドなど短期投資家が日本株にも売りを出した。
日本の輸出の減速懸念も重荷となった。安川電やファナックなど中国事業の規模が大きい輸出関連株が大きく下げた。
 
朝方発表の9月の貿易統計(速報、通関ベース)で輸出額が前年同月比で22カ月ぶりに減少。中国向け輸出は7カ月ぶりのマイナスだった。
これらを嫌気した売りが電機や機械株に出た面もある。原油価格急落を受け資源開発や石油関連株が売られ、全体相場を押し下げた。
 
市場関係者は「心理的な節目である2万3000円が近づいたことで買い注文が減り、商いは低調になった」と指摘していた。
 
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も反落した。
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆287億円、売買高は5億9295万株だった。
東証1部の値下がり銘柄数は1021、値上がりは991、変わらずは97だった。
 
業種別株価指数(33業種)は、石油・石炭製品、鉱業、化学の下落が目立った。上昇はパルプ・紙、電気・ガス業、その他金融業など。

個別では、ファナック、安川電の2銘柄で日経平均を40円近く押し下げた。ソフトバンクグループが軟調、ファストリ、キーエンスも安い。KYBは大幅安で下値模索が続いている。資生堂も軟調。コマツ、SMC、安川電機、オークマも大きく下落した。
 
半面、米長期金利の上昇で三菱UFJやT&Dといった金融関連が高い。トヨタ自動車がしっかり、武田薬品工業も頑強な値動き。ネオスは急騰し値上がり率トップに買われた。アルヒ、タマホームが高く、デジタル・インフォメーション・テクノロジーも上昇した。
 
 
東証2部株価指数は前日比22.36ポイント高の7238.79ポイントと3日続伸した。
出来高5045万株。値上がり銘柄数は233、値下がり銘柄数は171となった。
 
個別では、マックスバリュ東北、インテリジェント ウェイブ、トーヨーアサノ、D.A.コンソーシアムホールディングス、南陽が年初来高値を更新。
パス、ウインテスト、TBグループ、森組、アイケイが買われた。
 
一方、日本食品化工、サイボー、ロンシール工業、西川ゴム工業、オーナンバなど8銘柄が年初来安値を更新。 ダイヤモンドエレクトリックホールディングス、キャピタル・アセット・プランニング、ピクセラ、アライドテレシスホールディングス、兼松エンジニアリングが売られた。


 
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