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NYダウ11ドル安、米中首脳会談控え様子見姿勢
【市況】NYダウ11ドル安、米中首脳会談控え様子見姿勢
 
26日のNYダウ工業株30種平均が小幅に続落し、前日比11ドル40セント安の2万6536ドル82セントで終えた。
 
トランプ米大統領が同日の米フォックステレビのインタビューで「我々よりも中国が取引したがっている」などと述べ、米中の貿易協議再開に前向きな姿勢を示したと受け止められた。ムニューシン米財務長官はこの日、CNBCテレビのインタビューに応じ、中国との貿易協議が5月に頓挫した時点で「(合意まで)90%程度のところまで来ていた」と説明。その上で「妥結への道筋はある」と述べ、米中首脳会談での前進に期待を示した。市場では協議の行方に楽観的な見方が広がり、ダウは序盤に一時111ドル高まで上昇した。
一連の発言を好感し、アップルや航空機のボーイング、建機のキャタピラーなど中国売上高の大きい銘柄が買われた。
インテルなど半導体株の上昇も相場を支えた。半導体大手マイクロン・テクノロジーが25日夕に発表した決算を受けて、年後半の半導体需要が上向くとの期待が広がった。同社が中国の華為技術(ファーウェイ)との取引再開を明らかにしたことも、半導体株への追い風になった。
 
ただ、次第に首脳会談を見極めたいとの様子見姿勢が強まり、買い一巡後は伸び悩んだ。このところ上昇基調にあった生活必需品やヘルスケアなどの銘柄の下げが目立ち、ダウ平均も引け間際に小幅安に転じた。
 
午後にかけて伸び悩み、引け間際に下げに転じた。米中首脳会談は貿易協議の再開と新たな追加関税の発動棚上げで合意するとの期待がある。一方、米中の歩み寄りは難しいと警戒感もあり、会談内容を見極めたいとのムードが強まった。ここ最近、上げが目立っていたヘルスケアや生活必需品、公益事業などのディフェンシブ株に利益確定や持ち高調整の売りが広がった。
セクター別では、半導体・半導体製造装置やテクノロジー・ハード・機器が上昇する一方で公益事業や不動産が下落した。
 
ナスダック総合株価指数は4営業日ぶりに反発し、同25.254ポイント高の7909.971で終えた
 
NYダウ工業株30種(ドル)
26,536.82−11.40
S&P500種
2,913.78−3.60
ナスダック
7,909.971+25.254
NY金(ドル/トロイオンス)
1,415.40−3.30   
NY原油(ドル/バレル)
59.18−0.20
円・ドル
107.73 - 107.74   +0.28
 

【シカゴ日本株先物概況】



シカゴ日経平均先物は小幅反発した。
9月物は前日比60円高の2万1100円で引け、26日の大取終値を50円上回った。
26日のトランプ米大統領やムニューシン米財務長官の発言を手掛かりに、米中貿易協議の進展期待が広がり買いを支えた。
米中首脳会談の内容を見極めたいとの向きが多く、買いは限られた。
 
この日の9月物高値は2万1225円、安値は2万1000円。
 
シカゴ日経225先物9月限 (円建て)
21100 ( +50 )
シカゴ日経225先物9月限 (ドル建て)
21115 ( +65 )
( )は大阪取引所終値比



【欧州株式市場】

 
■イギリス・ロンドン株価指数
FTSE100 7416.39(−6.04)
FTSE100種総合株価指数は3営業日ぶりに小反落した。前日の終値に比べ6.04ポイント安の7416.39で引けた。米国の早期利下げ観測が後退したことから、朝方は下がって推移した。米財務長官が米中の貿易協議について、90%は完了し、合意達成の道筋がみえると語ったことをきっかけに、上昇に転じる場面もあったが、午後には再び下落した。
 
FT指数は今週に入って値動きの乏しい展開が続いている。この日は7400台前半の狭いレンジで方向感なく推移した。構成銘柄の半数以上は下落した。医薬品株の値下がりが株価指数を押し下げる一方で、石油株の値上がりが下支えした。
 
個別銘柄では、航空機エンジンのロールス・ロイスが2.7%安と値下がりが目立った。金価格が下落したことから、関連のフレスニージョは2.0%安と売られた。
 
半面、原油相場の上昇がBPなど石油株の買いにつながった。鉱業株も堅調で、ロシアの鉄鋼大手エブラズは約4%上がった。航空のインターナショナル・エアラインズ・グループも値上がりした。
 
 
■ドイツ・フランクフルト株価指数
DAX 12245.32(+16.88)
ドイツ株式指数(DAX)は4営業日ぶりに反発した。終値は前日と比べて16.88ポイント高の12245.32だった。
米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長らの25日の発言から米利下げ観測が後退し、朝方は下がって推移した。その後、ムニューシン米財務長官の26日の発言から米中貿易交渉の進展期待が強まると、買い戻しが進んだ。
 
個別では、鉄鋼のティッセン・クルップが7%近く上がった。同社のエレベーター部門について、フィンランドのコネ社が買収提案の準備を進めている可能性があると報じられ、買いが入った。ドイツ銀行とアディダスも大幅高だった。
一方で、電力のRWEと日用品のバイヤースドルフは下落した。
 
 
■フランス・パリ株価指数
CAC40 5500.72(−13.85)
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