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小幅続伸、買い一巡後は上値重く
東京株式(前引け)=小幅続伸、買い一巡後は上値重く

2日午前の日経平均株価は小幅に続伸し、午前終値は前日比44円97銭(0.16%)高の2万7391円85銭だった。
 
きょう前場は狭いレンジで方向感の乏しい展開となった。前日の米国株市場では米連邦公開市場委員会(FOMC)通過後にハイテク株中心に買いが優勢となり、ナスダック総合株価指数が大幅高で引けた。これを受けて日経平均も朝方は高く始まったものの、その後すぐに値を消し小幅マイナス圏に沈む場面もあった。下値では押し目買いが入り再浮上、一時100円以上高くなったが、前引けにかけて再び戻り売りに押され上げ幅を縮小している。
 
米連邦準備理事会(FRB)は1日まで開いたFOMCで0.25%の利上げを決めた。2会合連続で利上げ幅を縮小し、通常の利上げペースに戻った。パウエル議長は記者会見で「初めてディスインフレのプロセスが始まったといえる」と物価の伸び鈍化に言及。利上げの停止時期が早まるとの見方から米長期金利が低下し、米株式市場ではハイテク株を中心に大きく上昇した。
 
2日の東京株式市場では東証株価指数(TOPIX)グロース指数が上昇した。一方、同バリュー指数は前日終値に比べて下落するなど明暗が分かれた。
 
朝方に日経平均は下げに転じる場面もあった。外国為替市場では1ドル=128円台半ばと前日夕に比べて円高・ドル安が進んでいる。市場では円高進行を懸念し、「経済情勢などに基づき売買する海外投資家が株価指数先物に売りを出した」との声があった。
 
TOPIXは小幅に続落した。午前の終値は前日比6.38ポイント(0.32%)安の1965.85だった。
 
前引け時点の東証プライムの売買代金は概算で1兆5467億円、売買高は6億2714万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は636だった。一方、値下がりは1103と全体の6割を占めた。変わらずは96銘柄だった。

 
 
市場では「現地2日にアップルやアマゾン・ドットコムの決算発表を控え、積極的には動きにくい状況にある」との声が聞かれた。
 
業種別株価指数(33業種)は電気機器、海運業、電気・ガス業などが上昇。下落は保険業、繊維製品、空運業など。
 
個別ではレーザーテックが切り返したほか、東京エレクトロンも上昇、キーエンスも活況高となった。日立製作所やアドテスト、東エレクが上昇した。富士通も買い優勢。スクリンも高い中部鋼鈑が値上がり率トップとなり、大塚商会も大幅高となった。
 
半面、三菱UFJフィナンシャル・グループなどメガバンクが軟調、ソニーグループも冴えない。東京電力ホールディングスも売りに押された。イー・ガーディアンが急落、インテリジェント ウェイブ、住友化学も大きく値を下げた。三井化学と日立建機も下げた。トヨタやマツダ、日産自など自動車株は総じて売られた。

 
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