兜町カタリスト『櫻井英明』が日経平均株価や株主優待、投資信託、NISAなど幅広く紹介していきます。企業訪問を中心により密着した情報も配信中です。
会員情報作成
ログイン
初めてのお客様は、
『会員情報作成』から登録をお願い致します。
ダウ続伸29ドル高、景気懸念後退で買い
【市況】ダウ続伸29ドル高、景気懸念後退で買い

8日のNYダウ工業株30種平均は続伸し、前週末比29ドル07セント(0.1%)高の3万2832ドル54セントで終えた。
 
前週末5日は、好調な7月の米雇用統計を受けて、米連邦準備制度理事会(FRB)が大幅利上げを続けるとの懸念が広がった。
 
市場は今後の利上げペースをめぐるさらなる手掛かりを探ろうと、10日発表の7月の米消費者物価指数(CPI)に注目。指数が市場予想から上振れすれば、FRBがインフレ抑制のために大幅利上げを続ける可能性がさらに高まったとみて、再び投資家の間に警戒感が広がりそうだ。
 
CPI発表を控えて様子見気分が強い中、ダウは序盤に300ドル超上昇した後で上げ幅を削り、中盤以降は前営業日終値近くでもみ合う展開となった。
 
雇用統計では雇用者数の増加が市場予想の2倍に達し、米連邦準備理事会(FRB)が速いペースで利上げを続けても米経済は耐えられるとの見方が広がった。景気敏感株や消費関連株の一角が買われた。
 
ダウ平均の上値は重く、小幅に下げに転じる場面もあった。ダウ平均の構成銘柄ではないが、エヌビディアが8日朝に2022年5〜7月期見込みの売上高と売上高総利益率を大幅に下方修正した。同社株は6%安で終え、ソフトウエアのマイクロソフトやスマートフォンのアップルなど他のハイテク株の売りを誘った。
 
ナスダック総合株価指数は小幅に続落した。前週末比13.096ポイント(0.1%)安の1万2644.459で終えた。エヌビディアに連れ安し、アドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)やクアルコムなど半導体株の下げが目立った。
 


 

【シカゴ日本株先物概況】

8日のシカゴ日経平均先物は弱含んだ。9月物は前週末比10円安の2万8125円で引け、8日の大取終値を115円下回った。この日の米株式市場で引けにかけてハイテク株を中心に売りが優勢になり、日経平均先物を下押した。朝方の市場では先週発表の米雇用統計を手掛かりに景気堅調を見込む買いが先行した。


シカゴ日経225先物9月限 (円建て) 
28125 ( -115 )
シカゴ日経225先物9月限 (ドル建て) 
28140 ( -100 )
( )は大阪取引所終値比







【欧州株式市場】

■イギリス・ロンドン株価指数
FTSE100 7482.37(+42.63)
8日のFTSE100種総合株価指数は反発し、前週末に比べ42.63ポイント(0.57%)高の7482.37で引けた。5日発表の7月の米雇用統計が市場予想を上回り、米景気への楽観論が広がった。資源株や銀行株など景気敏感セクターに買いが入った。
 
FTSEでは、指数構成銘柄の約8割が上昇。前週末に急伸した資産運用会社ハーグリーブズ・ランズダウンはこの日も7.2%高と大きく買われた。航空機エンジン製造大手ロールス・ロイスは4.5%高、産金大手エンデバー・マイニングは3.8%高だった。
 
 
■ドイツ・フランクフルト株価指数
DAX 13687.69(+113.76)
8日のドイツ株価指数(DAX)は反発した。前週末に比べ113.76ポイント(0.84%)高の1万3687.69で終えた。5日公表の7月の米雇用統計の結果が米景気の後退懸念を和らげた。自動車株や化学株など幅広いセクターに買いが入った。DAXでは、エネルギー大手イーオンと商用車大手ダイムラー・トラックが2.7%高、食材宅配大手ハローフレッシュが2.6%高となった。


■フランス・パリ株価指数
CAC40 6524.44(+52.09)
フランスCAC40種指数は0.80%高だった。
前週末5日発表の7月の米雇用統計が予想を上回る強い内容となったほか、7日に発表された中国の7月の輸出が大幅に増えたことから景気後退懸念が和らぎ、株式などのリスク資産に買いが入った。

 
a