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NYダウ続落166ドル安、ハイテク株に売り
【市況】NYダウ続落166ドル安、ハイテク株に売り

17日のNYダウ工業株30種平均は続落した。前日比166ドル44セント(0.5%)安の3万4584ドル88セントで終えた。
 
新型コロナウイルス感染拡大が嫌気される中、景気減速への警戒感が強まり、ダウ平均は序盤から売り先行で推移した。来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)を前に買い控えの動きも見られる中、ハイテク株などに売りが広がり、終盤まで軟調な展開が続いた。与党民主党の連邦法人税率引き上げなどの税制改革案も引き続き上値を抑える要因だった。
 
米連邦準備理事会(FRB)は21〜22日にFOMCを開く。テーパリング(量的緩和の縮小)開始の決定は見送られそうだが、市場では年内開始を強く示唆する公算が大きいとの見方が多い。相場の反応を見極めたい投資家が多く、買いが手控えられた。
9月の米ミシガン大学の消費者景況感指数は71.0と、前月確報値の70.3から上昇。市場予想の72.0を下回ったが、株価への影響は限られた。ただ「1年先の期待インフレ率上昇が長期金利押し上げに寄与した可能性がある」との声が聞かれた。
 
投資家心理を測る指標である米株の変動性指数(VIX)は前日比11%高の20台後半と、不安心理が高まった状態とされる20を上回って終えた。中国不動産大手、中国恒大集団の資金繰り問題も米市場でくすぶっており、相場の先安懸念がじわりと強まった。
 
景気敏感株では化学のダウと建機のキャタピラーの下げが目立った。金融のゴールドマン・サックス、クレジットカードのビザも安い。リスク回避の動きはハイテク株にも広がり、スマートフォンのアップルとソフトウエアのマイクロソフトがともに2%下げた。
 
一方、買われたのはバイオ製薬のアムジェン、医療保険のユナイテッドヘルス・グループ、日用品のプロクター・アンド・ギャンブル(P&G)などディフェンシブ株が中心だった。
 
ナスダック総合株価指数は反落した。前日比137.956ポイント安の1万5043.968で終えた。主力株の下げが目立ち、交流サイトのフェイスブックとネット検索のアルファベットは2%安で終えた。クアルコムが3%強下げるなど半導体関連株も幅広く売られた。
 
 
NYダウ工業株30種(ドル)
34,584.88−166.44
S&P500種
4,432.99−40.76
ナスダック
15,043.968−137.956
NY金(ドル/トロイオンス)
1,751.40−5.30
NY原油(ドル/バレル)
71.96−0.6517日 16:59
円・ドル
109.95 - 109.97+0.60


 

【シカゴ日本株先物概況】


17日のシカゴ日経平均先物は続落した。12月物は前日比160円安の3万0175円で引け、17日の大取終値を175円下回った。17日のNYダウ工業株30種平均は、バイデン政権が計画している増税や債務上限問題が警戒され、投資家心理が悪化し、寄り付き後、下落。4つのオプションや先物が期限を迎えるクアドルプル・ウィッチング・デーで、調整売りが続き、終日軟調に推移した。主要株価指数が下げ、日経平均先物に売りが波及した。
来週21〜22日に開く米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を見極めたいとの向きが多いなか、買い控えムードが広がった。
 
 
シカゴ日経225先物12月限 (円建て)
30175 ( -175 )
シカゴ日経225先物12月限 (ドル建て)
30210 ( -140 )
( )は大阪取引所終値比
 



【欧州株式市場】

■イギリス・ロンドン株価指数
17日のFTSE100種総合株価指数は反落した。前日の終値に比べ63.84ポイント(0.9%)安の6963.64で引けた。終値が節目の7000を割り込むのは7月下旬以来、約2カ月ぶり。
他の欧州主要国の株価指数も総じて下落した。中国の環境規制強化を受け、資源株が下げを主導。指数構成銘柄全体の約8割が値を下げた。構成銘柄の約7割が下落した。
 
個別では、鉱業のアングロ・アメリカンが8%安と目立った。複数のアナリストが投資判断と株価目標をそれぞれ引き下げたことが響いた。鉱業のBHPグループも大幅安だった。
 
半面、航空のインターナショナル・エアラインズ・グループ(IAG)は5%近く上昇した。英国政府が国外旅行に関する新型コロナウイルス対策の規制緩和を17日に検討すると伝わり買われた。インターコンチネンタル・ホテルズ・グループも上げた。


■ドイツ・フランクフルト株価指数
17日のドイツ株式指数(DAX)は反落した。終値は前日と比べて161.58ポイント(1.0%)安の1万5490.17だった。不安定な展開が続いた後、午後に米国株が下がって始まるとドイツ株もつれ安となった。
 
個別では、ドイツポストと化学のBASFの下げが目立った。タイヤのコンチネンタルは上昇した。


■フランス・パリ株価指数
CAC40(仏)6,570.19 -52.40


 
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