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NYダウ533ドル安と5日続落、FRB高官発言を嫌気
【市況】NYダウ533ドル安と5日続落、FRB高官発言を嫌気

18日のNYダウ工業株30種平均は5日続落し、前日比533ドル37セント安の3万3290ドル08セントと2カ月半ぶりの安値で終えた。
 
セントルイス地区連銀のブラード総裁は米CNBCテレビのインタビューで、1回目の利上げの時期を来年終盤と予想していると発言。16日に公表された連邦公開市場委員会(FOMC)参加者による政策金利予想よりも早期の利上げを示唆する内容だったことが嫌気され、売りが広がった。
ダウ平均の下げ幅は一時550ドルを超えた。ダウは週間で約1190ドル下落し、昨年10月最終週以来の大幅安となった。
 
今年に入り、景気回復の加速を見込んで買われてきた景気敏感株への売りが目立った。石油のシェブロンは4%近く下げた。クレジットカードのアメリカン・エキスプレスと化学のダウも安い。米債券市場では利回り曲線の平たん化が進み、利ざや縮小の懸念で金融株のゴールドマン・サックスやJPモルガン・チェースも大きく下げた。
 
18日は先物やオプションで日本の特別清算指数(SQ)の算出日にあたる「クアドルプル・ウィッチング」とあって「相場の変動率が一段と高まった」との見方もあった。含み益が乗っている景気敏感株を中心に、持ち高調整の売りが出やすかったという。
 
市場心理を測る指標となる米株の変動性指数(VIX)は一時、21台と約1カ月ぶりの高水準を付けた。20を超えると不安心理が高まった状態とされ、投資家の先安懸念を映した。
 
ナスダック総合株価指数は反落し、前日比130.974ポイント(0.9%)安の1万4030.376で終えた。交流サイトのフェイスブックや検索サイトのアルファベットなどが下げた。半導体関連株への売りも指数の重荷となった。
 
 
 
 
NYダウ工業株30種(ドル)
33,290.08−533.37
S&P500種
4,166.45−55.41
ナスダック
14,030.376−130.974
NY金(ドル/トロイオンス)
1,769.00−5.80
NY原油(ドル/バレル)
71.50+0.46
円・ドル
110.19 - 110.21−0.40
 

 

【シカゴ日本株先物概況】


18日のシカゴ日経平均先物は続落した。9月物は前日比610円安の2万8515円で引け、18日の大取終値を415円下回った。

18日のNYダウ工業株30種平均が5日続落し、日経平均先物にも売りが波及した。セントルイス連銀のブラード総裁は18日、米CNBCに出演し「インフレ加速でFRBは2022年にも最初の利上げをするだろう」との考えを示した。「ハト派」とされる同総裁の発言だけに、米利上げ時期の前倒し観測が広がり、投資家心理を冷やした。





【欧州株式市場】

■イギリス・ロンドン株価指数
18日のFTSE100種総合株価指数は大幅に続落した。前日の終値に比べ135.96ポイント(1.9%)安の7017.47と、終値では5月中旬以来、約1カ月ぶりの安値で引けた。構成銘柄の9割が下落した。
午後に米国の早期利上げ観測を背景に米株が大幅安で始まると、英株にも売りが波及した。
時価総額の大きい石油株や鉱業株、銀行株を中心に幅広い銘柄に売りが広がった。
 
個別銘柄では、投資会社メルローズ・インダストリーズが5.7%安、鉱業大手アングロ・アメリカンが5.1%安、包装資材大手モンディが4.7%安、レジャー・外食のウイットブレッドと航空機エンジンのロールス・ロイスは利益確定の売りで下げた。一方、金相場の上昇を受けて関連のフレスニージョは上げた。



■ドイツ・フランクフルト株価指数
18日のドイツ株式指数(DAX)は大幅に反落した。終値は前日と比べて279.63ポイント(1.8%)安の1万5448.04だった。1日の下げ幅としては5月11日以来の大きさだった。
 
午後に米国の早期利上げの可能性を警戒した売りが加速、幅広い銘柄が下落した。
個別で、上昇したのはドイツ取引所と不動産のボノビアだけとなった。消費財のヘンケルと半導体のインフィニオンテクノロジーズの下げが目立った。



■フランス・パリ株価指数
CAC40(仏)6,569.16-97.10


 
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