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神経質な展開か

神経質な展開か
週明けの日経平均株価は大幅に4日続落。終値は前週末比953円安の2万8010円。
日経平均は取引時間中には下げ幅を4桁に広げる場面もあるなど、大きく水準を切り下げた。先月17日以来の安値水準となった。米国で一段と利上げが早まるとの観測が強まり株価が大幅下落。この流れを受けて日経平均も大幅安の展開となった。想定外の利上げの早まりに売り物が噴出し全面安商状。日経平均は2万8000円の大台を一時割り込む場面も。肝心の米国株が売られたことで日本株も突然調整局面に入ってしまった格好だ。
先週、もみ合い上放れに失敗したところからの急落で、チャート形状は大きく悪化した。
 
 
明日22日の日経平均株価は神経質な展開か。
米セントルイス連銀のブラード総裁が前週末18日に利上げの開始時期について「2022年終盤と予想している」と発言。早期の利上げ観測が警戒され、米国株式が下落し、日本株にも波及した。投資家心理が不安定化するなか、22日にはパウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長の議会証言を控えており、ここでの発言が注目される。発言を見極めたいとの空気が広がりやすいだろう。
 
一方、21日から企業や大学による新型コロナウイルスのワクチン接種が本格的に始まり、接種対象が広がるとともに経済活動正常化への期待も根強い。きょうから東京や大阪などでは新型コロナウイルスへの緊急事態宣言に準じる「まん延防止等重点措置」に移行した。ただし、人流が増え、感染拡大につながることへの警戒感もあり、今後の動向を注視したいとの見方もある。
 
明日はマザーズに3社とREIT1社の新規上場が予定されている。今週は金曜まで複数銘柄が新規上場する。IPOもこのところは米国の金利上昇を嫌気して早売りの傾向が見られるが、値幅は大きく出るため、大型株が手掛けづらくなる局面では注目度が高まると思われる。セカンダリーが活況となるか、それとも冷え込むかは、足元の投資家のセンチメントを確認する一つのバロメーターになるだろう。大化けするような銘柄が出てくれば、その盛り上がりが新興市場や全体に波及する可能性もあるため、各銘柄の動向を注視しておきたい。
 
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(21日現在)
 
28928.65  26週移動平均線
28775.40  25日移動平均線
28689.56  均衡表基準線(週足)
28666.09  均衡表雲下限(日足)
28638.36  均衡表転換線(日足)
28556.69  均衡表基準線(日足)
28535.22  均衡表転換線(週足)
28420.85  ボリンジャー:-1σ(13週)
28395.23  ボリンジャー:-1σ(25日)
28249.47  ボリンジャー:-1σ(26週)
28015.05  ボリンジャー:-2σ(25日)
 
28010.93  ★日経平均株価21日終値
 
27848.36  ボリンジャー:-2σ(13週)
27634.87  ボリンジャー:-3σ(25日)
27570.30  ボリンジャー:-2σ(26週)
27275.87  ボリンジャー:-3σ(13週)
27141.95  200日移動平均線
26891.13  ボリンジャー:-3σ(26週)
25002.96  均衡表雲上限(週足)
 
ローソク足はマドを空けて下落して4本連続陰線を引いた。下値支持線とみられた25日線や26週線、一目均衡表の雲下限などを下放れたほか、パラボリックが陰転し、短期的な調整局面入りを示唆した。25日線との下方乖離率が2.66%にとどまって下落余地を残す一方、RSI(14日ベース)は34.71%(先週末53.02%)と中立ゾーン下限の40%を下回っており、一旦は「売られ過ぎ」の目安となる20%台に低下し、相場全体に強い下落圧力がかかる展開が想定される。
 
 
 
 
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