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NYダウ反発し52ドル高、景気懸念で方向感乏しく
【市況】NYダウ反発し52ドル高、景気懸念で方向感乏しく

24日のNYダウ工業株30種平均は前日比52ドル31セント高の2万6815ドル44セントと小幅反発で終えた。主力ハイテク株が買われ、相場を支えた。ただ、景気回復の鈍化懸念から景気敏感株の一角が売られ、次第に相場の方向感は乏しくなった。
 
9月に入り下落基調にあった主力のハイテク株が総じて上げた。ソフトウエアのマイクロソフトとスマートフォンのアップルはともに1%上げた。証券会社が投資判断を「買い」に引き上げた金融のゴールドマン・サックスが約5%上昇。1銘柄でダウ平均を60ドル程度押し上げた。ダウ平均の上げ幅は午後に300ドルを超える場面があった。
 
取引開始直後は売りが先行し、ダウ平均の下げ幅は一時200ドルを超えた。
朝方発表の最新週の新規失業保険申請件数は87万件と、予想に反して前週から増加。一方、8月の新築一戸建て住宅販売件数は前月比4.8%増の101万1000戸と、約14年ぶりに2カ月連続で90万戸を超えた。市場予想は0.1%減だった。
また、米連邦最高裁のルース・ギンズバーグ判事が18日に死去した。後任人事を巡る与野党の駆け引きで追加の米経済対策の成立が遅れるとの見方が広がるなか、景気回復の鈍化への警戒感が改めて強まった。
 
航空機のボーイングは3%下落した。前日に好決算を受けて急伸したスポーツ用品のナイキは利益確定売りに押され、化学のダウも下げた。
 
ムニューシン米財務長官は24日、米政権と野党民主党の議会指導部は経済対策の協議再開で合意したと述べたと伝わった。民主党の下院指導部が追加の経済支援策の策定を進めているとも報じられたが、ともに相場の反応は限られた。
 
セクター別では半導体・同製造装置、公益事業が上昇した一方で耐久財消費財・アパレルが下落。
 
ナスダック総合株価指数は同38.28ポイント高の1万0672.27と反発で終えた。ネット通販のアマゾン・ドット・コムとネット検索大手グーグルの親会社アルファベットが上昇。エヌビディアなどの半導体株も総じて上げた。
 
 
 
NYダウ工業株30種(ドル)
26,815.44+52.31
S&P500種
3,246.59+9.67
ナスダック
10,672.266+39.281
NY金(ドル/トロイオンス)
1,876.90+8.50
NY原油(ドル/バレル)
40.22−0.0924日 18:02
円・ドル
105.42 - 105.43+0.12
 
 

【シカゴ日本株先物概況】

 
24日のシカゴ日経平均先物は小幅に反落した。
12月物は前日比55円安の2万3025円で引け、24日の大取終値を105円上回った。
NY株式相場は小幅反発。新規失業保険申請件数の悪化や追加経済対策の成立が遅れる見通しなどで軟調にスタートしたが、アップルなどの主力ハイテク株が総じて上昇し、主要3指数がそろって反発して終了した
朝方の市場で日経平均先物は米株とともに売りが先行した。その後は米株が反発に転じ、下げ幅を縮めた。

この日の12月物安値は2万2865円、高値は2万3120円。

 
シカゴ日経225先物12月限 (円建て)
23025 ( +105 )
シカゴ日経225先物12月限 (ドル建て)
23075 ( +155 )
( )は大阪取引所終値比
 



【欧州株式市場】

■イギリス・ロンドン株価指数
FTSE100 5822.78(−76.48)
24日のFTSE100種総合株価指数は反落した。前日の終値に比べ76.48ポイント安の5822.78で引けた。
新型コロナウイルスの感染が再拡大していることを受け、欧州経済の先行きを懸念した売りが優勢だった。昼すぎに銀行株と鉱業株の一角が買い戻され、下げ渋る局面もあったが、米株安に連れてふたたび売り圧力が強まった。スナク英財務相が追加経済対策を発表した。ただ、経済界や労働界が求めてきた雇用保証制度は打ち切られ、アナリストなどからは否定的な評価も出ている。指数構成銘柄全体の約8割が下落した。
 
個別銘柄では、英ブリティッシュ・エアウェイズなどを傘下に持つ航空のインターナショナル・エアラインズ・グループと航空機エンジンのロールス・ロイスが安かった。欧州各国が行動規制を改めて強化したことから、さらなる業績悪化を懸念した売りが出た。自動車・航空部品のスミス・グループは7%超安。通期決算が減益となり、人員削減を検討していると伝わったことが材料視された。時価総額の大きい医薬品株や石油株も売りに押された。
 
半面、住宅建設株は上昇した。午前は下落していた銀行のナットウエスト・グループは押し目買いで上昇に転じた。ロシアの金銀生産大手のポリメタル・インターナショナルや鉱業のリオ・ティントも買い戻された。
 
 
■ドイツ・フランクフルト株価指数
DAX 12606.57(−36.40)
24日のドイツ株式指数(DAX)は反落した。終値は前日と比べて36.40ポイント安の1万2606.57だった。
新型コロナウイルスの感染拡大が止まらず、欧州各国が行動規制を再強化するなか、経済の先行きを懸念した売りが優勢だった。朝方に独Ifo研究所が発表した9月の企業景況感指数が前月から上昇したことが好感され、下値は底堅かった。
個別銘柄では、航空エンジン大手のMTUエアロ・エンジンズとアディダスの下げが目立った。前日に値上がりしたアディダスは利益確定の売りに押された。
半面、外国為替市場でユーロ安が続いており、業績の追い風になるとの見方から自動車関連株は続伸した。
 
 
■フランス・パリ株価指数
CAC40 4762.62(−39.64)
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